混沌国より

とりたろう

招待状

 これはタート・N・バベルの部屋で見つけた謎の本である。

 タイトルや著者はもちろんの事、出版社すらも記載が無い。そもそも表紙がまっさらな無地なのだ。文庫本サイズのメモ帳という方が正しいまである。

しかし、言葉に出来ないほどに好奇心が擽られる。きっと、これは危ない好奇心であると強く感じる。抗う暇もなく危ない予感に手を引かれ、文庫本サイズのその本を1ページ開いてみる。

 

 ページの真ん中にはこうかかれていた。


 ”これは、エクス・ヴェンヌの部屋で見つけた謎の本である。”


 次のページには「招待状――混沌国より」とだけ書いてあった。


 そして、ようこそ!ああ、君も来たんだね、カイト!と頭の中で誰かが叫んでいた。


 













 



 



招待状__混沌国より


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