名無しの漆塗り

ただし

ブロローグ

 君が歴史と聞いて思い浮かべる人物は誰だろうか。


 織田信長?徳川家康?

 それとも中大兄皇子や藤原道長だろうか。


 私はある人物に思い立った。


 名を、明智左馬助…秀満?光春?


 実はいろいろな別名が流布しており名前すらよく分かって居ない人物。


 あの戦国武将、いや日本中きっての「裏切り者」、明智光秀の家臣で、光秀の従兄弟や娘婿と言われるこの人物、明智…


 う〜ん、本書では秀満としようか。

 とにかく、日本史上に一瞬だけ登場し、教科書でもちらっと登場。


 歴史好きなら必ず知っているとはいえ、自ら進んで調べることはまず無いであろうこの人物。


 様々な発掘が進み、技術の進歩著しい現代に置いても分かっていないことの多い人物。


 明智左馬助秀満。


 彼の功績は江戸時代に着色されたものも多いとされ、元来目立たない人物である。



 だが、私は何故かこの人物を思い浮かべた。



 このミステリアスで謎の多いこの名も無き小さな英雄は、世の中に少しの功績と、その多大なる勇気を残して死んだこと。


 これは確かな事実だ。


 ここから言えること。それは、


 明智左馬助秀満は確かに歴史に爪痕を残した、



 実在した人物なのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

名無しの漆塗り ただし @TADASHIDACE

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る