『人間変性症』 最終症状5


スリラー捜査官

 『内乱? そんなごきはいないでしょ。ごきは仲良く共にいきる。』

    

マーダー捜査官

 『それは、違うね。あとから作られた意図的な伝説だよ。そもそも、ごき人類は、近縁ごき4500種族のうち、わずか100種族からなる。それ自体が、不自然だ。しかし、それは、いわば、タブーになっていて、ごき人類の起源についての研究は事実上行われない。事実はだれも知りたく無いだろうしね。』


スリラー捜査官

 『それが、平和の秘訣よ。』


マーダー捜査官

 『平和の秘訣か? しかし、ごき人類形成のなかで、変態がうまくゆかなくて、闇に隠れた種があったんだ。例えば、マダガスカルゴキブリさんは、ごき人類化に失敗した歴史を持つんだ。もちろん、ぼくの推測だがね。理由はわかっていない。失敗した個体も殺害はされなかったが、いわば、闇に潜んだのだよ。その動向は、良くわからなかったが、ぼくは、注意を払っていた。つまり、彼らは存在しているし、ぼくは、秘密裏に接触もした。非常に不思議な形態的特徴がある。ごきよりも、むしろ人類に近いんだ。ただ、けして、過激派ではないが、一部にぶっ飛んだ連中が現れていた。人類の形質かもしれない。地球ごき政府は、知っては、いたが、放置した。理由はある。彼らは、情報収集能力が非常に高いんだ。スパイとして、とても有能なんだ。』


スリラー捜査官

 『おとぎ話ね。』


マーダー捜査官

 『違うね。ミステリーファイルの一部さ。』


スリラー捜査官

 『あなたの専門ね。』


マーダー捜査官

 『いや、きみは、知っているさ。』


スリラー捜査官

 『まさか。わたしは、おたくごきではないわ。』


マーダー捜査官

 『ほう?』


マザーコンピューター

 『お話し中ですが、地球で、核兵器が、使われました。』


スリラー捜査官

 『核兵器? そんなもの、あるわけ無いわ。すべて、廃棄されたはず。』


マーダー捜査官

 『ほら、知ってた。』


スリラー捜査官

 『噂話の類いよ。神話の領域。』


船長

 『まてまて、それは、大事オオゴトだろ。マザーコンピューターさん、規模は? いくつ、使われた?』



      😡🍄💣️


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