転生しよう!!

@caza-ru2023

第1話天現地界総合受付所

「葵さん息子と孫たちをよろしくお願いします。」


「はい、健一さんと子供たちは任せてください。」


「いや父さんそこは俺に任せてよ。」


「お前じゃー頼りないからな〜。」


「もう‼︎父さんこんな時までからかわないでよ。」


「それもそうだな。…どうやらお迎えが来たようだ。お前達と過ごせて幸せだったよ。」


「おじいちゃんっ‼︎」「父さんっ‼︎」「お義父さんっ‼︎」


桜井 健人 93歳 死因:老衰



はっ此処はどこだ?

キョロキョロとあたりを見ると俺のすぐ近くに川があり俺は川辺に立っている。

私は確か死んだはず。

ここはあの世か?


足を見てみる。ほっ、ちゃんと足がある。

川を覗き込んでみると顔が写っている。

おおっ‼︎20歳頃の顔だ‼︎どうなってんだ?

なんか言動も20歳の頃に戻ったみたいだ。


「ーーーーー。ーーーーー。」


ん?あっちから声が。


「ーーーーー。ーーーーー。」


んー何言ってるかはっきり聞こえないなー。近くに行ってみるかー。


「まだ受付をしていない方〜。こちらに来てくださーい‼︎」


今度ははっきり聞こえた。それにしてもこんな所で受付?なんの受付か分からないがとりあえず行ってみるか。



受付に行くと金髪で美人のお姉さんがいた。よく見てみると頭の上に光の輪が浮いてるし背中には白い羽根がある‼︎これは所謂天使なのだろうか?




「こんにちは。」


疑問に思っているとお姉さんに話しかけられた。


「あっ‼︎こんにちは。」


「受付はまだですか?」


「はい、してないです。あの、ここは何の受付ですか?」


「ここは天現地界総合受付所です。ここでは天国に行くか地獄に行くかあるいは転生するかを決めるための受付をしています。」


「なるほど、それでは受付お願いします。」


「ではこちらの申請書に手を乗せてください。必要事項が自動で記入されます。」


「あっ、はい。」


おお〜凄い‼︎薄く光ったら必要事項が記入してある。どうなってんだ?


○申請書

申請者 桜井 健人

宇宙 第XXXXXXXX号

惑星名 地球

出身地 日本XX県XX市XX町4-12-3

生年月日 XXXX年XX月XX日20時03分

死亡地点 日本XXX県XXXX市XXXX町3-19-2 XXXX病院

死亡日時 XXXX年XX日XX月14時25分

犯罪歴 なし

カルマポイント 2740

幸福度ポイント 100

リセットポイント 1000

ポイント総合 3840


「すみませんちょっと質問いいですか?」


「はい、どうぞ」


「このポイントってなんですか?」


「ポイントについてですね。カルマポイントはあなたの人生の功績によってもらえるポイントです。例えば恋人ができたは+5ポイント、結婚したは+10ポイント、子供が1人できたは+100ポイント、孫が1人できたは+100ポイント、人の命を助けたは+1000ポイント、人を1人殺したは−1000ポイント、人を1人不幸にした−100ポイント、といった感じで加算されます。こちらはポイント上限が無いですね。幸福度ポイントはあなたがどのくらい自分の人生に満足したかをポイントにしたものです。こちらは最大100ポイントになりますね。リセットポイントはステータスの能力をリセットした分のポイントです。ステータスの能力が高いほどもらえるポイントが増えます。こちらは惑星によってもらえるポイント最大値が決まります。地球はステータスを採用していないので1000ポイントになっていますね。総合ポイントプラスの場合は転生か天国に行くかを選べます。総合ポイントがマイナスの場合は地獄に行くことになります。説明は以上になります。なにか質問はありますか?」


「えっと、妻の桜井 愛香について聞いてもいいですか?」


「申し訳ございません。残念ながら他の方の情報はお答えできません。」


「そうなんですね…。わかりました。…あの全然転生と関係ないんですけど、お姉さんって天使なんですか?」


「はい、私も含めて天界とここで働いているのは全員天使になります。因みに地獄で働いているのは全員悪魔なんですよ。」


「そうなんですね‼︎私天使に初めてお会いしました。初めて会う天使がこんな美人なお姉さんだなんてこれ以上ない幸運です。」


「うふふ、お上手ですね。褒めても何も出ませんよ?…他の質問はありますか?」


「他に質問はないです。説明ありがとうございます。」

「それではこちらが受付番号になります。あちらの席で呼ばれるまでお待ちください。」


「わかりました。ありがとうございました。」


お辞儀をしてから待合席に向かった。


待合席はいっぱいあるな。人もすごい数だ1000人ぐらいいそうだな。ちょうど最前列の椅子が1つ空いたのでそこに座って待つことにした。



「24386番の方〜17番窓口までお願いしま〜す。」


おっ!順番が来た。行かないと。


「お願いします。」


「24386番さんですね。受付番号と申請書をお願いします。」


「はい、どうぞ。」


今回は男性の天使の様だ。金髪でイケメンである。うーむ、天使は必ず金髪で美男美女なのかね?


「ありがとうございます。桜井 健人さんですね。こちらの席にお座りください。」


「はい。」


「最初にここで決めるのは天国に行くか地獄に行くかあるいは転生するかになります。…地獄は総合ポイントがマイナスの方達が強制的に行くことになります。…次に天国ですが、こちらは1000ポイントを支払って行く所になります。最長で1000年滞在できます。桜井さんは3840ポイントあるので天国に行くか転生するかになります。どちらにしますか?」


「えっと、私が持っているポイントで転生した場合今回と似たような人生は送れますか?」


「そうですね〜。3840ポイントだとー...標準ポイントの2倍近くあるので地球の時よりも良い人生を送れると思います。」


「そうなんですね、じゃあ転生でお願いします。」


「転生ですね。では、次は宇宙と惑星を決めますね。」


「地球に転生でお願いします。」


「ごめんなさい説明不足でした。規則で同じ惑星に続けて転生することはできないんです。なので地球に転生することができません。」


「そうなんですね...わかりました。」


「それではこちらが検索条件になります。ありかなしの選択をしてください。他に希望がある場合はその他に記入して下さい。それでは条件を表示しますね。」


○宇宙と惑星の検索条件一覧

ステータス 

・あり(固定型) 100ポイント

鍛練をしなくなってもステータスが下がらない。

・あり(変動型) 50ポイント

鍛練を定期的にしないとステータスが少しずつ下がる。

・なし 0ポイント

魔法 

・あり(無詠唱) 100ポイント

・あり(詠唱短縮) 80ポイント

・あり(詠唱) 50ポイント

・なし 0ポイント

スキル 

・あり 100ポイント

・なし 0ポイント

ダンジョン 

・あり 50ポイント

・なし 0ポイント

魔物 

・あり(ダンジョン内のみ) 50ポイント

・あり 0ポイント

・なし 10ポイント

精霊 

・あり(精霊王) 100ポイント

・あり(上位精霊) 80ポイント

・あり(中位精霊) 60ポイント

・あり(下位精霊) 50ポイント

・なし 0ポイント

文明 地球基準

・あり(近未来レベル) 70ポイント

・あり(現代レベル) 50ポイント

・あり(中世レベル) 10ポイント

・あり(古代レベル) 5ポイント

・なし(原始レベル) 0ポイント

その他の条件 1つ1ポイント

全項目おまかせ 1ポイント


○検索条件

ステータス あり(固定型) 100ポイント

魔法 あり(無詠唱) 100ポイント

スキル あり 100ポイント

ダンジョン あり 50ポイント

魔物 あり(ダンジョン内のみ) 50ポイント

精霊 おまかせ 1ポイント

文明 あり(中世レベル) 10ポイント

その他 地球に似た環境 1ポイント

必要ポイント 合計412ポイント


「これでお願いします。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る