わんらいチャレンジの部屋

Dream

おやすみ 良い夢を

両親の不機嫌は、嫌な思いは、全部私のせいで

虐められたのは私のせいで

何もかもが足りなかった私には、普通なんてほど遠い夢だった


「 もう、良いかな 此処から逃げても 」


今は、丁度夜明け前 日は、、出ていないから

自分を照らすものは何もない、これで、誰にも見られずに逃げれる

誰にも見られずに、この舞台から降りれる


「 、、よし、準備しよう 」


寂しくなった自分の部屋から、白い薄手のパーカーを見つけて羽織る

携帯とある程度の薄さの財布を手に取って外に出た

久しぶりに触れる外気はある程度の温度と湿度を持っているが、時折吹く冷たい風が何処か乏しくなった想い出を想起させる

足を動かし、行く先はドラッグストア

睡眠薬を買うためだけに久々に外に出た

行動力だけは褒められるものだろう


「 有難う御座いましたァ~ 」


深夜もやっているドラッグストアで、少し強めの睡眠薬を買ってすぐに出る

吐きかけたが何とか大丈夫だった

家に帰って、携帯で長年使っていた配信サイトを開く

今の時間、起きている人は居るだろうか

居なくても、最後の配信 録画を遺しておけば後で見る人はいるだろう


「 さてと、、おめぇらおつぅ

 今回話したいのは一個だけ、もう俺は戻らないから ヨロ

 つまらねぇ俺の会話とか楽しく聞いてくれてありがとな、俺忘れて幸せんなれよ! 」


んじゃ、なんて言って簡単に録画を編集して、投稿


これで、身辺整理は終わった










自分の部屋を閉じて、光を遮るために遮光カーテンをしめる



確実性を持つために、腕に赤い筋を何個も縦に入れて



震える手で睡眠薬を何個も飲む








「  おやすみなさい、良い夢を  」




最後のそんな言葉が見えて、最後 事切れる



私の演目人生は、これで終わりだ

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