学校サボったら、リア充フラグが立った。

T村

プロローグ

「じゃあ、俺は野郎が来るに1票」

「それなら、俺が女が来るに票入れないと、賭けにならないから俺は女で」

 俺達は、数万回は繰り返したであろう、くだらない会話をファミレス内で繰り広げていた。

「しかし、こんな賭け事毎回のようにやってるけど、未だに一回もヒリつかないよな」

「まぁ確かにな、賭けに負けても精々ジュース代奢るくらいだからな」

 俺達の他にファミレスにいる客は、年配の方ばっかりで、俺達の卓だけ異様な盛り上がりを見せていた。

「しかし、俺達ここんとこ学校サボりすぎだよな」

「学校行っても面白いこと無いもんな、将来役にも立たない勉強させられるだけだし」

「よって、今日もサボって正解だ!」

 俺達は、自分達の出した結論を疑うこと無く正当化する。

「ガラガラガラガラ・・・」

 自動ドアの開く音がゆっくり聞こえた。

「さあ、答え合わせの時間だ」

「悪いな、ジュース代は頂くぜ」

 俺達は、2人で自動ドアの方を振り返り、同時に唖然として、互いの顔を凄い形相で見つめ合っていた。

「なあ、どうするよ、ワクワクが止まらんよ俺」

「俺もだよ、早く作戦考えようぜ!」

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学校サボったら、リア充フラグが立った。 T村 @poison116

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