超現代語訳 明徳記
きむらたん
序章
時は昔、さる
いつ終わるとも知れない南北朝の争いは、
兵乱は久しく絶えて、四海に波風はなく、国民はみな平穏無事に過ごし、荒事もなく、ただただ平和だった。
ところがそんな平和な時に
寝耳に水の急報に、
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