第18話 「決勝戦、東陽学園との死闘!」

全国大会の決勝戦は激しさを増し、桜井未来たち青峰学園バレーボール部はこれまでの全力を尽くして戦っていた。しかし、東陽学園もまた全力で挑み、両チームの攻防は一進一退のまま続いていた。


試合がクライマックスに差し掛かった時、東陽学園の監督がある選手を投入することを決意する。


「次は彼女を出す時だ。」監督が静かに言った。


「彼女って…あのイタリアからの留学生ですか?」佐藤恵が驚きの表情で聞き返す。


「そうだ。彼女の名前はカテリーナ・ロッシ。両親ともにプロリーグで活躍するサラブレッド選手だ。彼女の力を借りる。」監督が力強く宣言した。


カテリーナ・ロッシがコートに立つと、その存在感は圧倒的だった。高身長でしなやかな体を持つ彼女は、一目で他の選手とは違うレベルの選手であることがわかる。


カテリーナが最初のサーブを放つと、そのボールは雷のようなスピードで青峰学園のコートに突き刺さった。未来たちは驚愕の表情を浮かべた。


「なんてサーブだ…」未来が呟く。


次に、カテリーナのスパイクが炸裂する。佐藤恵のトスを受け取ったカテリーナは、驚異的な高さとパワーでボールを叩きつけた。そのスパイクは青峰学園のブロックをものともせず、直接床に突き刺さった。


「こんなに強いなんて…」沙希が声を失う。


未来たちは何とか反撃しようと全力を尽くす。未来のバックアタックや、玲奈のスパイクが決まり、ポイントを重ねるが、カテリーナの存在は圧倒的だった。


「玲奈、次はもっと強く攻めるよ!」未来が声をかける。


「うん、任せて!」玲奈が応える。


しかし、カテリーナのスパイクは止まらない。彼女のプレーは一人で試合を支配しているかのようだった。彼女の強烈なスパイクは次々と青峰学園のコートに突き刺さり、点差が開いていく。


試合はカテリーナの驚異的なパフォーマンスによって、最終的に東陽学園が勝利を収めた。青峰学園は最後まで全力で戦ったが、カテリーナの存在には敵わなかった。


「悔しい…あんな選手に負けるなんて…」未来は涙を流しながら悔しさを滲ませた。


「でも、私たちは全力を尽くしたんだ。ここまでよく頑張った。」沙希が未来の肩に手を置いて慰める。


「それでも…悔しいよ!」玲奈も涙をこらえながら言った。


チーム全員が悔しさに打ちひしがれながらも、お互いの健闘を称え合った。


次回予告

決勝戦を終えた未来たち青峰学園は、次なる目標に向けて再び立ち上がる。新たな試練と挑戦が彼女たちを待っている。彼女たちはどのようにして再び立ち上がり、未来に向かって進むのか?


次回、「新たな挑戦へ!未来を見据えて」


未来の新たな物語を見逃すな!

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