第17話 「決勝戦、東陽学園との死闘!」②

全国大会の決勝戦が続く中、桜井未来たち青峰学園バレーボール部は試合の行方を左右する重要な場面に直面していた。試合の途中、監督の森川先生がチームに驚きの指示を出す。


「みんな、ここまでよく頑張った。次のセットに入る前に、重大な発表がある。」森川先生が厳粛な表情で話し始める。


「先生、何ですか?」未来が尋ねる。


「実は、藤沢玲奈が怪我から復帰したんだ。彼女を次のセットで投入する。」森川先生の言葉に、チームメイトたちは驚きと期待の表情を浮かべた。


「玲奈が…戻ってくるんですか?」沙希が確認する。


「そうだ。彼女の経験とスキルが今の私たちには必要だ。玲奈、準備はいいか?」森川先生が玲奈に問いかける。


「はい、先生。全力で頑張ります!」藤沢玲奈は力強く応えた。


森川先生の指示で、藤沢玲奈がコートに立つ。玲奈はウイングスパイカーとして未来と共に攻撃の要を担う。


「玲奈、戻ってきてくれてありがとう。全力でいこう!」未来が笑顔で声をかける。


「ありがとう、未来。私たちなら絶対に勝てる!」玲奈が力強く応えた。


試合が再開されると、玲奈の投入でチームの士気が一気に上がった。玲奈の見事なスパイクと、未来とのコンビネーションプレーが次々と決まり、青峰学園は得点を重ねていく。


東陽学園も負けじと反撃に出る。佐藤恵の正確なトスと渡辺由美の強烈なスパイクが青峰学園のディフェンスを圧倒する。しかし、未来と玲奈は冷静に対応し、見事なブロックとレシーブで相手の攻撃を防いだ。


「未来、次は速攻で行こう!」玲奈が声をかける。


「任せて、玲奈!」未来が応え、二人の息の合ったプレーが観客席を沸かせた。


玲奈のスパイクが決まり、青峰学園はリードを広げる。彼女の復帰によってチーム全体の動きが活性化し、次々とポイントを重ねていった。


「佐藤、次のトスも頼むよ!」渡辺由美が声をかける。


「任せて、由美!」佐藤恵は冷静に答える。


渡辺由美のスパイクは確実にポイントを重ねていく。東陽学園の選手たちはチームワークを最大限に発揮し、未来たちの攻撃を凌いでいった。


「彼女たちのバックアタックには気をつけて。特に未来には注意しなきゃ。」佐藤恵がチームメイトに指示を出す。


「分かった。全力で守るよ!」リベロが応じる。


「次のプレーも気を引き締めていこう!」沙希がチームを鼓舞する。


未来たちは新たな戦術を駆使し、フェイントやバックアタックを多用しながら攻撃を繰り出す。未来のクイックパスからのバックアタックが次々と決まり、観客席からは大きな歓声が上がった。


「未来、いいぞ!その調子だ!」沙希が叫ぶ。


試合は激しい攻防が続き、どちらのチームも一歩も譲らない展開となった。未来たちは互いに励まし合いながら、全力でプレーを続けた。


「これが最後のセットだ!絶対に勝つぞ!」沙希が声を張り上げる。


両チームは全力を尽くし、得点が拮抗する。最後のポイントに向けて、未来たちは全身全霊を込めてプレーを続けた。試合の終盤、未来は反射的にボールに飛びつき、足でレシーブを試みた。そのボールは絶妙なタイミングであやねに渡り、あやねは冷静にトスを上げる。


「これで決める!」未来は心の中で叫び、全力でスパイクを放つ。


ボールは相手コートに突き刺さり、観客席からは大歓声が上がった。第四セットは青峰学園が取り返し、試合はますます激しさを増していく。


「やったー!」部員たちは歓声を上げ、未来たちは抱き合って喜びを分かち合った。


次回予告

決勝戦が白熱する中、桜井未来たち青峰学園は全力で戦い続ける。新たな戦術とチームワークを駆使して、未来たちはどのようにして最高の舞台に立つのか?


次回、「決勝戦、東陽学園との死闘!」


未来の熱い戦いを見逃すな!

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