【完結】青春スパイク！ ～燃えろ、私たちの青春ネット！～

第15話 「決勝戦！勝利への挑戦」

全国大会の決勝戦を目前に控えた桜井未来たち青峰学園バレーボール部。彼女たちは緊張と期待に包まれていた。試合前夜、未来たちはホテルの一室に集まり、テレビを見ていた。

テレビ画面には、決勝戦で対戦する相手チームの選手たちが映し出されていた。テレビ記者がマイクを持ち、選手たちにインタビューをしていた。

「本日は、全国大会決勝戦を控えた名門校、東陽学園の選手たちにインタビューを行います。まずはキャプテンの佐藤恵（さとう めぐみ）選手にお話を伺います。今回の決勝戦に向けて、どのような意気込みをお持ちですか？」

佐藤恵は冷静にマイクを握り、自信に満ちた表情で答えた。「決勝戦に向けて、私たちは万全の準備をしてきました。対戦相手の青峰学園も素晴らしいチームですが、私たちのチームワークと戦術で必ず勝利を掴みます。」

次に、エーススパイカーの渡辺由美（わたなべ ゆみ）にも質問が投げかけられた。「渡辺選手、桜井未来選手についてどのように感じていますか？」

渡辺由美は少し微笑みながら答えた。「桜井未来選手は素晴らしい選手です。彼女のバックアタックには驚かされますが、私たちも負けていません。全力で挑み、素晴らしい試合をお見せしたいと思います。」

渡辺由美がそう言い終わると、記者はさらに続けた。「では、渡辺選手、お気に入りの試合前のルーティンは何ですか？」

渡辺由美は少し照れくさそうに答えた。「実は、試合前に必ずチョコレートを食べるんです。それが私のエネルギー源です。」

ホテルの一室でそのテレビを見ていた未来たち。彼女たちは真剣な表情で相手チームのインタビューを見守っていたが、渡辺由美のルーティンに思わず笑い声が上がった。

「あ、チョコレートかぁ。私も試合前に食べようかな。」莉子が冗談めかして言った。

「えー、それなら私もアイスクリーム食べたい！」あやねが笑いながら応えた。

「もう、みんな！真面目にやろうよ！」沙希が笑いをこらえながら注意するが、その声にも和やかな雰囲気が漂う。

「東陽学園、やっぱり強そうだね…」莉子がため息をついた。

「でも、私たちだってここまで来たんだ。彼女たちを超えるために全力を尽くすだけだよ。」未来が力強く言った。

「そうだね、未来。私たちはチームワークでここまで来た。明日も一つになって戦おう。」沙希が続けた。

「あ、桜井未来選手は素晴らしい選手です…だって。」あやねが渡辺由美のコメントを思い出し、微笑んだ。「なんだか嬉しいね。」

「うん。でも、それに甘んじることなく、私たちの全力を見せつけてやろう！」未来が決意を新たにした。

「そうだね。明日は私たちの最高の試合をしよう！」花音が力強く応えた。

試合当日、未来たちは朝食をとりながら、昨日のテレビ取材の話題で盛り上がった。

「結局、試合前のルーティンって何がいいんだろうね？」莉子が尋ねる。

「チョコレートはどう？由美さんも言ってたし、エネルギー補給には最適かも。」あやねが提案する。

「でも、試合前に甘いもの食べすぎると逆に集中できなくなりそうだし…どうしよう？」沙希が少し考え込む。

「じゃあ、バナナとか？エネルギーも補給できるし、消化にもいいよ。」未来が笑顔で提案した。

「それいいかも！みんなでバナナを食べてパワーチャージしよう！」花音が賛成し、全員が笑顔で頷いた。

会場に到着した未来たちは、試合前のウォームアップを始めた。観客席には多くの応援団が詰めかけ、その中には未来たちの家族や友人も応援に駆けつけていた。

「お姉ちゃん、頑張って！」未来の弟が声をかける。

「ありがとう、頑張るね！」未来は手を振って答えた。

ウォームアップが終わり、いよいよ試合が始まる。未来たちは心を一つにし、全力でプレーに挑む決意を固めた。

「私たちならやれる！みんな、全力でいこう！」沙希が声を張り上げる。

「うん！絶対に勝とう！」全員が力強く応え、決勝戦への意気込みを新たにした。

次回予告

決勝戦を目前に控えた未来たち青峰学園。次なる挑戦は、全国大会の決勝戦。新たな戦術とチームワークを駆使して、未来たちはどのようにして最高の舞台に立つのか？

次回、「決勝戦、東陽学園との死闘！」

未来の熱い戦いを見逃すな！