歓迎するよ、君たちを

@Gumma

第1話

「このアニメ……だな」。 私は別にアニメオタクな訳ではない、ただただ友達から勧められたから見ているだけだ。 

「なあなあ、これアニメおすすめだぜ」

なんて答えようか迷った、私は小説が好きなだけだし、ラノベを読んだりしてない。なのに彼はなぜ、小説を読んでる、好きな私にこのアニメを勧めてきたのかがよくわからない。

「うん、分かった見てみるよ」いつもより、声を高めて言った。口だけで実際にはみるつもりは無かったが、なぜか帰ってきてから書斎ではなく、リビングに引き寄せられた。

アニメの第一話が終わった。最初に思ったのは「謎」だった。最後に主人公が意味不明な発言をして終わった。確かに今までよんできた小説にも作者が不明な発言をして終わるのがあった、そういったものはネットでもよく騒がれていて、私も少し考察をしていた時もあった。 でもそれとは何かが違う。「マサンサマワタノシハナゾ」 なんなんだ、マサン様? わたの私は謎?

ますます、興味が湧いた。 シーンも気になるところだ、白い衣装を着た男性か女性かわからない人物がこんなことを言っているのに驚きを隠せない。

友達から電話がかかってきた。「もしもし? 今日言ったアニメみた? 面白いよな」

彼はそんなことを言った、これが面白いだと? よくわからない。 彼は一体何話を見ているのだろう。

「もしもし、貴方は一体何話を見てるの?」

「えっ?1話目だよ?」

全てにおいて困惑した。

「どう?###のお気に召した?」 

う、ん。 なかなかだね。 

気に召さないと言えなかった自分を叱咤した。

「あっそろそろ落ちる」 何か音がした。

「おい、大丈夫か? 応答しろ!」

必死に叫ぶが届いてないのか声が聞こえない。

電波障害か?

怖くなって受話器を置いた。 明日学校に行って何があったのか聞いてみよう。

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