大魔王様、とにかく女性とイチャコラしたい! ~謎のデスゲームが始まる~

ココ異世界

第1章 大学入学

第1話『俺は大魔王です』


 俺の名は、ダイ・ロード・ウィザスト・永遠野とわの

 

 横浜巨大迷宮ヨコハマジャイアントダンジョン

 そこの大魔王をやっている。

 

 このダンジョンでは2500層以上あるので、誰もここまで到達した者はいない。おそらくだが、上位の神でさえ、到達できるかどうか、わからないくらい難易度なんいどの高い、ダンジョンなのである。

 

 かれこれ、100年くらいこのダンジョンの大魔王といて待ちかまえていたが。踏破とうはできてない。

 

 正直しょうじき退屈たいくつである。

 

 分体を使って、外の世界を旅をした事もあるし、遊んできた。

 正直に言おう。大魔王を辞職じしょくしたい。

 

 ダンジョンは快適だ。魔導テレビもあるし、お風呂やキッチン、トイレなど、必要なモノはすべてそろっている。楽なのだが、退屈だ。

 

 ひまとか退屈たいくつは俺にとって、地獄じごくなのである。

 何か方法はないだろうか?


「退屈をしのぐ、何か、良い方法はないかな?」


 俺の秘書兼宰相ひしょけんさいしょうであるスミレに問いかける。


「そうですねぇ。外の世界で暮らすのはどうでしょう? マンションで暮らすとか」

「お、いいじゃん! それ!」


 俺は前のめりになる。それは、妙案みょうあんである。

 外の世界でマンション暮らし。それって、かなり楽しそうじゃないか。


「わたしの知り合いで、マンションで一人暮らしをしている方がいます。名はエレナさんです。種族はハイヒューマン。その方にお願いをすれば、大魔王様のお世話をしてくれるかもしれません」


 彼女は部下達、全員が着る、黒い制服に身を包んでいる。

 長い黒髪はお団子だんごにしクリップでめ。

 眼鏡をかけても、美人だとわかるほど、顔立ちが整っている。

 それに豊満ほうまんむね美尻びじりが見るモノをとりこにする。

 彼女が俺の視線しせんに気づき、顔が赤くなる。

 俺はコホンと咳払せきばらいした後。


「なるほど、そのエレナとやらに世話になろう」

 

 そのエレナとやらに連絡れんらくをとるようめいじた。


「はい、では連絡れんらくいたします」

「おう! 頼むな!」


 それから3日後。


 エレナというハイヒューマンの女性が来る。


 俺の頭にかみなりが走った。比喩ひゆだぞ?


 それくらい、彼女は超絶ちょうぜつ美人なのだ。

 桜色の長い髪はこしまであり。大きなあおひとみは最上級の宝石のよう。

 鼻筋はなすじも大きすぎ小さすぎずちょうど良い。それに、ふっくらとしたくちびるはセクシーだ。雪のように白いはだはニキビ一つもない、美肌。

 

 俺からしたら、童顔どうがんに見えるが、それまたいい。

 二つのメロンが揺れる。豊満すぎる、お胸様。

 身長は162センチくらいだろうか。俺にとっては、ちょうどいい背丈である。

 顔はロリで体つきは大人である。

 

 そんな超絶美人と目があい。

 エレナは花が咲くような笑顔で俺を見つめ返す。


「大魔王様。ご機嫌麗きげんうるわしゅうです」

 そう言って、上品じょうひん作法さほうでお辞儀おじぎをする。

 ヤバい! 声も良い!



「おう! よくぞ来てくれた!」


 なんだろう、心をわしづかみするようなひびきのある声だ。

 もっと、エレナの声を聞きたい!


「その、俺は外の世界で暮らしたいんだ。エレナと一緒に暮らしてもいいだろうか?」


 エレナはうなずき、笑顔えがおくずさず。


「もちろんですとも。大魔王様の願いを叶える役目やくめ。私におませせてください」

「そっか、良かった。よろしくたのむぞエレナ」

「はい。おおせのままに」

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