第640話 空を飛びながらはしゃいでいるのは、ゴーレムンジャーの4人である。
「見て下さいアーバン様! 僕、パワースーツゴーレムなしで飛べました!」
「ア、アタイも! ホープ様って、意外に人に教えるの上手いんですね!」
「私としては、ホープ様が飛行魔法を使えた事が驚きですが――」
「というかイブ、下着が見えてるぞ? 嗜み魔法は使わないのか?」
空を飛びながらはしゃいでいるのは、ゴーレムンジャーの4人である。
ホープがエファンに魔法を教えると聞いて、他の3人も興味を持った様だったので、なら一緒に習ってみては? と勧めてみたのだ。
「じゅわっち!」
「こらエファン、まだあんまり慣れてないんだからあんまり速度を出さないの。危ないでしょ。というか、なに? その変な掛け声」
「今日の授業の前に服飾神様にモデルを頼まれていたから、着替える時間がなかったのよ……必要ないと思っていたから、私は嗜み魔法を教えて貰っていないのよね。とは言え、エファンの教育に悪いかしら? 後で仲の良いメイドに教えてもらうわ」
「エファンはもうそんな年齢でもないと思うが……というか、仲がいいメイドなんていたのか」
ホープは最初に、4人にどんな魔法を習いたいかと尋ねた。
すると4人が口を揃えて飛行魔法だと返したのだ。
……どうせ俺は教え方が下手ですよ。
「これはね、ヒーローが空を飛ぶ時の声なんだって! アーバン様が言ってた」
「ああ……アーバン様の……それじゃあ、文句は言えないか……はぁ……」
「私からしてみたら、皆子供みたいな年齢なんだけどね――って誰がおばあちゃんよ」
「誰もそんな事を言ってないが? というか、俺もまだガキ扱いなのかよ?」
ホープは4人に飛行魔法を教え始めて、僅か2日で全員に飛行魔法を習得させて見せた。
サポートにオリビエ先生を付けてはいたが、正直10日ぐらいは掛かると踏んでいたので、これには驚いた。
俺はホープから神衣魔法の説明を受けたが、その時はむしろ、教えるの下手だなぁぐらいに思っていたのに――
「あとね~、ビーム魔法を魔法銃なしで使う時も、じゅわっち! って言うんだって! あと手の形も、こう……指先を肘につけて……腕は90度で……」
「なにそれ? それでビーム魔法を放ったらビームが明後日の方角に飛んでいっちゃわない? え? まさか前腕側面からビーム魔法を放つの? 無駄に難しそうなんだけど?」
「まぁ、そうね。あら? そうするとウルドちゃんにも私の下着は刺激が強すぎちゃったからしら?」
「あーはいはい、そうですね」
………心地よい刺激、有難う御座います。
まぁ、何はともあれ、これでサリー的にも問題ないだろう。
「ぐぬぬぬぬ、ホープ様の癖に生意気なぁ……」
……問題ないだろう。
元々ホープにエファン達の家庭教師をやってもらうのは10日間を予定していたので、ついでだからと、余った8日間も家庭教師をして貰う事にした。
結果、4人が習得出来たのは飛行ともう1つの魔法だけだった。
たった2日で飛行魔法を習得出来た4人が、習得に8日掛かったもう1つの魔法、それは別人に姿を変える魔法だった。
……何それ。ちょっと気になるんですけど?
「これで悪戯し放題さ! 特に年頃のエファンなんて、女の子に変身して女子風呂に入ったり出来るよ! きゃー、エファンのエッチー!!」
……なんで俺には教えてくれないの? いや、別に女子風呂に入りたいわけじゃないんだけどね? 透明化の魔法もそんな事には使ってないんだけどね? 本当なんだけどね?
「僕、そんな事しないです」
「ホープ様。エファンを変な方向に導こうとするのは止めて下さい」
「この魔法、暗殺などに有用そうですね」
「俺的には、ホープ様よりイブの方がやべぇ気がする……」
とにかく、これでホープは家庭教師のテストを合格となった。
ただし、ネバンに教える魔法は、逐一サリーに確認を取る事という条件付きで。
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