第300話  ○o。.○o。. .。o○ .。o○


 ○o。.○o。. .。o○ .。o○


 ごぼごぼとユースフルの周りを小さな水泡が立ち昇ってゆく。


 という訳で俺は現在水中での活動も可能なように改良したユースフルの試運転も兼ねて海中散歩を楽しんでいる。


 諸々の問題点を解決した策だが、レンタル用のHMG3機の隠し武装、デルタ落とし穴(彼らは格好良い名前を付けてくれただろうか?)にの下になった、カドゥレーンが使っていたモンスターを閉じ込めて置ける魔道具の魔法陣を利用した。


 あれは謂わばモンスター用次元収納の様なもので、まずそれを人間にも対応出来るようにした。

 次に次元収納の内部を一定の大きさに固定するようにし、一部換気口代わりに別の次元収納の空間に繋げている。

 今回は元のコックピットの大きさにしてあるが、これを利用すれば見た目は普通の馬車なのに中はキャンピングカーより広ーい、なんて事も出来る。


 それを元のコックピットと取り換えて、はい完成。

 次元収納の内部は出入り口を閉じた瞬間に外部の影響を受けないので、気圧の変化の影響も受けない。

 後はユースフル自体が耐えれるように、硬化の魔法陣なども出力強化の影響を受ける対象にしてみたが、ざっと周辺を探してみた限り、今のところ水深1,000メートルを超える深さの海域は見つけていないし、1,000メートル程度なら出力強化の1段階目でも平気の様だった。

 ちなみにそれを試した時は先にミニゴーレムで試してみて、平気そうだったのでユースフルで試してみている。


 後はユースフルの胸部のやや高い位置に、強力なライトをつけたぐらいだ。


 そんな感じでユースフルで遊びまわっていたら、当然レーダーにモンスターの反応もあったわけだが、出てくるのはほとんど海竜。

 印象的にレアなモンスターなのかと思っていたが、そうでも無いようだ。

 ついでだから出力強化状態のビームガンで撃ち抜いてみたが、そもそもこの敵、そんなに強くなかったんだよな。ネモフィスの武装で十分倒せてたし。


 それと見かけたのは20メートルぐらいありそうな巨大な蛸、おそらくこいつがクラーケンだろう。

 あれ?クラーケンって巨大な烏賊じゃなかったっけ?蛸だっけ?まぁどちらでも良いか。


 あまり素材になりそうな部位は無いが、もしかしたら美味しく頂けるかも知れないから1匹狩っておいた。

 頭部を大きく損傷してしまったが、足だけでも十分すぎる量があるので問題ないだろう。


 水中でも問題なく動けるし、十分戦える事が分かったし、ひとしきり遊んで満足してから俺は三日月島へと戻った。

 これでミランダ&タナファ機も問題なく作れるだろう。



 島に戻ってさっそく作ろうと思っていたら、コーネリアがなんかモジモジしながらこっちを見ていた。


 「あ、あのアーバン……その、ウインドブレイドの修復はまだだろうか?」


 ……忘れていた。


 ということで、とりあえず風の魔法剣を改修する。

 ここでは特に言う事はない。

 デザインはそのまま、強度と切れ味を増している。

 消費する魔力量も増えたが、まぁ、今のコーネリアにとっては大差ない範囲だろう。

 

 剣と言えば昨日のヤシ亀を倒した時に手に入れた剣についても調べないとなぁ…後で。


 

 ということで、ミランダ&タナファ機の製作へ。


 デザインだが、ミニゴーレムで作ったミランダ機をベースにした。


 基本的に濃い青のボディに所々水色、尻尾が生えていて、尻尾の先に尾ひれ。

 女性らしいフォルムだったボディは少し厳つくし、腕は人型、手はドラゴンっぽい手をイメージしてみた。脚も似たような感じで脚部は人型、足はドラゴンっぽい。


 顔はさっき大量に見て来た影響か、若干海竜を彷彿とさせるものにしてみた。

 オレンジ色の髪っぽいパーツはそのままだ。

 背中にはタナファ機につけるつもりだったタンクを2つ。タンクの色は黄色。


 というのが、ミランダとタナファと話し合って決定した2人の機体のデザインだ。


 さっそく作り始めようとしたところで、今度はヘルマが来た。


 「島に残りたいと言う者が12名になったのだが、別荘の管理にしては多すぎるので、他に仕事は無いのかと」


 なんで?

 仕事なんて少ない方が良いだろうに。


 とはいえ、造りたい施設は幾つかあるので、そちらの管理も任せれると言うならありがたい。

 それだと逆にダークエルフたちだけだと手が足りないので、3頭身カボも20機ほど置いて行っていいか確認しよう。出来ればカボに魔力を与えてあげて欲しい。


 あと、出来ればこの島独自の工芸品でも作ってくれれば、お土産に最適なので有難いかな。


 「では幾つかお願いしたいことがあるので、その辺話し合いましょうか」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る