第216話 機体が空中で変な形で固定されて、最終的には脚部が取れて脚と木の塊が降って来ました。

 機体が空中で変な形で固定されて、最終的には脚部が取れて脚と木の塊が降って来ました。


 パワードスーツゴーレムサイズでガステア専用機の試作機を作って変形機構を試してみた結果がこれです。


 ちなみに材質は木で塗装はしてない。 

 変形機構をゴーレム魔法の魔法陣に直接描き込んだ以外だと、飛行に必要な魔道具を各所に積んでいる他は強度を保つための魔法陣が描き込んでいるだけのシンプルな機体だ。


 おかしい、システム自体に問題は無いと思うんだけどなぁ。

 実際に地上でゆっくりと変形させた時は確かに戦闘機の形になったし、その形態からなら問題なく飛行出来たのに。


 空中で変形させようとすると焦る所為か上手く行かない。

 可変時はスラスターを完全にオフにして、微翔魔道具頼りになるから自由落下しながらの変形になるためどうしてもスピードが必要になってくるんだよなぁ。

 微翔魔道具だけで浮ける高さならゆっくり変形出来るし、それなら成功したんだけど……ダサい。

 高高度で瞬時にガシャガシャと変形して欲しいのだ。


 仕方ないので、俺のゆっくり変形をAIに覚えさせて勉強させながらサポートさせるか?いや、もしガステアが変形機構を使いこなせるなら逆に邪魔にしかならないよな。下手したらサポートの所為で変形出来ないなんて事になりそうだ。


 という事でネフィス家までガステアにご足労願った。


 「おお!!凄い!あ、あれも見たことのないゴーレムがこんなに!!あ、あの本体の3倍ぐらい大きなアタッチメントは?こちらの馬みたいな物もゴーレムなのですか?おお、これは剣と魔法銃を一体化させたものですね!」


 ガステアが一頻り工房を見て回って満足したところで、さっそく変形機構を試して貰う。

 先ずは浮いていない状態でゆっくりと、次に微翔の魔道具で僅かに浮いた状態でゆっくりと、次にスピードを上げてもらう。

 

 「は、早い……」


 俺の可変の倍ぐらいのスピードで変形させている。


 「次は高度を上げて上空での変形を試して貰えますか?あ、落下の可能性があるのであちらの開けた場所でお願い致します」


 「は、はい」


 木造のゴーレムがスラスターを上手く使い浮上していく。

 ちなみに人型だと上昇と下降しか出来ない。


 地上から10メートルぐらいの所でゴーレムは止まり、ガシャガシャと戦闘機へと変形していく。

 あのスピードなら地上すれすれの変形でも逆に絵になるだろうな。


 あっという間に変形を完了させたゴーレムは一気に加速し、高度をあげつつ20メートルぐらい先まで進むと旋回してコチラに戻ってくる。


 再び空中で可変を始め、若干高度を落としながら完全な人型に戻ると、ゆっくりと俺たちの目の前に着陸した。


 流石ガステア神!

 一発で完璧に成功させやがった!


 俺なんてもう100回近く失敗してたのに。

 開発者としてちょっと涙が出そうです。

 でも良いんだ、可変するゴーレムはめっちゃ格好良かったし。それになにより今の動きをAIに覚えさせてサポートしてもらえば、俺でも空中での可変が可能になるだろうしな。


 ……寧ろガステアならそのAIを遠隔ゴーレムに搭載すれば全機完璧な変形が可能なのでは?

 ガステア1人でどこぞの航空ショーみたいに編隊を組んだパフォーマンスが出来そうだ。


 「実際に変形させてみた感想はどうですかガステア殿」


 「す、凄いです!!これが大きくなって私の専用機になるなんて!想像しただけで涙が出そうです!」


 「何処か気になった点など御座いますか?」


 「え?あ、あの、そうですね、人型から飛行形態に可変する時に脚部に変な引っ掛かりを感じました」


 「それは両脚ですか?」


 「は、はい」


 ……そういえば、一度脚がもげたな。正直俺には引っ掛かりとやらに気づく余裕すらなかったけど。


 「有難う御座います。脚部の設計を見直して見ます。他には何か御座いますか?」


 「い、いえ。気になったのはそれぐらいです」


 「畏まりました、では次は模型などを用いてデザインを練りましょう」


 「は、はい!」


 工房でチラズに手伝って貰いながらデザインを詰めていく。


 戦闘機形態は実際の戦闘機を記憶から呼び起こしてデザインした。

 ただ変形機構の問題で戦闘機とステルス機の中間みたいなデザインをしている。

 全体的な色は金色だ。久しぶりに魔道具研究部の後輩を思い出した。後輩の…ムフェ、ムタ、ムセ…………金ピカゴーレムの彼の事を。元気にしているだろうか。

 コックピット部分は、変形時は胸部から腹部に縦になるように移動する。

 戦闘機形態だと武器はビームライフルとミサイルの2種類のみだ。


 ちなみに戦闘機の形態に変形する事や本人が望んだ事もあり、コックピットはシートタイプだ。ドラゴレイムも立って乗るタイプなので、座って操縦するタイプはユースフルに続いて2機目という事になる。

 

 人型時はスリムなリアル系のロボットになるのだが、肩と背中が厳つい。

 また関節部は黒に近い灰色で、目の部分だけが赤い。

 武装だが、ついに完成させたビームの魔法剣、つまりビームソードを実装した。

 どうもダンジョンに潜ってから頭が冴えて、昔は作れなかった魔道具などが作れるようになったっぽい。ダンジョン様様である。生身の強さがゴーレムを上回っちゃったのは少し頂けないが。まぁ、今の俺ならもっと強力なゴーレムも作れるし、やっぱりダンジョン、というかあのドラゴンに感謝しておこおう。気が向いたらまた遊びに行くのもありかな。

 その他の武器はビームガンとビームライフル、最後にゴーレムが入った次元収納の弾丸を撃ち出す魔法銃のみと、こちらも武装はシンプルだ。

 ちなみに人形態だとミサイルは撃てない。


 さて、デザインも固まったし早速製作に取り掛かろう。


 よーし、作るぞー!



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閑話 キージェンイェン(2)にて


ダンジョンとは本来5階層ごとにモンスターの強さが上がる物だが

ダンジョンでは本来5の倍数の階層の度にモンスターの強さが上がるものだが

に変更しました


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誤字脱字衍字の報告いつも大変助かっております。

有難うございます。


また、返事は出来ておりませんが、

コメントも出来る限り読ませて頂いており、

大変励みになっております。

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