第192話 縮小の魔道具の解析も終わり、無事に元のサイズに戻せるようになったので、
縮小の魔道具の解析も終わり、無事に元のサイズに戻せるようになったので、早速次元収納の魔道具に縮小の魔法陣を組み込んだものを製作した。
見た目は立方体の箱。材質は木と縁に鉄。元々はかなり大きい箱だが、この箱自体にも縮小の魔道具を使って片手で握れるぐらいの大きさにしてある。
これで簡易小型次元収納から、簡易が取れて小型次元収納の完成だ。
……カボと被ってるな、あちらは直方体だけども。紛らわしいからカボの方には顔でもラクガキしておこうかな。
パカッと開いてから魔力を流すと、中からにゅるにゅると巨大な物体が飛び出してくる。これだけでも兵器になりかねないので、取り出すときは事故に注意して欲しい。
ちなみに、元のサイズから拡大する事はどうやっても出来なかったので、仮にゴーレムを巨大化させたりして戦う場合は、最初に大型で作ってそれを小さくする必要がある。
縮小出来る限界のサイズだが、元のサイズに関係なく、ビー玉サイズのぐらいまで小さく出来るようだ。つまり、ビー玉サイズのゴーレムが作れるという事になる。……ちょっと小さすぎたので、そこまで俺の好みでは無かった。なのでビー玉ゴーレムは10機しか作ってない。これはただ販売用のHMGシリーズに縮小の魔道具を使っただけなので、手間はゼロだ。
また、元があまりにも大きすぎる物は縮小出来ない。限界サイズでドラゴレイムの完成した時の想定サイズぐらいだ。だからドラゴレイムのサイズはそれに合わせて微調整する。
さて、搭乗型ドラゴレイムだが、あまりに巨大過ぎるのでネフィス家の敷地内で作るのは難しい。そこで活躍するのも当然縮小の魔道具だ。
何十個ものパーツに分けて、元のサイズで作って縮小していく。ある程度出来上がったら作業しやすい大きさにして、ゴーレム魔法でそれを組み上げゆく。
ちなみに、例えこの方法で100メートルを超えるドラゴレイムを造ったとしても、それを再び小さくする事は出来ないので、ドラゴレイムのサイズは当初の予定通り50メートルほどになる。
最後の工程として、元のサイズに戻す作業は王都を少し離れた場所で行う予定だ。
そうやって、ドラゴレイムの胸部にあるドラゴンの顔を模した部分を製作していると、作業を手伝ってくれていたチラズが急に真面目な顔をした。
「ノリノリで作業を手伝ってて今更ですけど、この強大過ぎる力を持つ兵器を造っている理由をお聞きしても構いませんか?」
「チラズなら知ってるだろ?もちろんタダの趣味だよ」
「戦争に使うおつもりは?」
「防衛にならともかく、攻め込むのに使うのは止めてね?」
「それを僕に言われても……ヨルレア・フェーレが同じ様に他国に攻め込む為に使われる可能性は?」
「可能性はあるんじゃない?」
「……それは良いんですか?」
「国だしね。力があれば使う事も考慮するでしょそりゃ。ただかわいい義弟にはそんな事して欲しくないだけ。それに、ドラゴレイムの見た目も地球の平和を守りそうな感じだし」
ボイスレコーダーではあれ程格好良かった第3王子だって、アーキセル王国の為になるのなら、ヨルレア・フェーレで他国を責める事を
「ちきゅうの平和?」
「ああ、そこは気にしないで。ただヨルレア・フェーレ1機だけ戦線に投入したところで結果はたかが知れてるだろうし、第1王子や第5王子とかならその辺ちゃんと理解してるだろうし、無茶はしないだろ、多分」
「そうでしょうか?ヨルレア・フェーレ1機でも戦況を一変出来る力は十分過ぎる程にあるでしょう?」
「あるだろうね。ただ、前に出せば王都の守りに使えないし、下げれば前線に影響を与えない。連続稼働出来る時間もそう長くは無いし、魔力の補給も大変だ。せめてヨルレア・フェーレが王子の人数分あれば話は別かもね。」
「王家が王命を用いてまで、製作を強制してきた場合は?またナイトロードやリストゥラ、それを操るヌゼ殿やコーネリア殿に出撃を命じる可能性もあると思いますが?」
「前者は平時ではあり得ないんじゃない?王家だって内紛の可能性を考慮するでしょ?」
「な、内紛?!……いや、そうですね。大義名分のない貴族に対する搾取するような王命は、他の貴族も良くは思わないでしょうから」
「製作依頼なら断る。後者の場合はヌゼとコーネリアの判断に任せるけど、もし2人が拒否した場合や、本当に王命が来て俺がそれを断った時に、それで国が武力行使や何らかの制裁を実行する様なら、受けて立ったって良い」
「……この話はここまでにした方が良いですね。誰が何処で聞いているか分かりませんから」
「そうだね。壁に耳あり、障子に目あり、屋根裏と床下には忍者ってね」
「しょうじ?にんじゃ?」
「それも気にしないで」
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前話の
体積が減ると密度も減るらしく、つまり軽くなる。
の部分を体積が減ると質量も減る。に変更しました。
密度は変わらない感じで
すみません。
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