閑話 アーバンからの手紙
「アーバン殿…ゴホン。アーバン=グランシェルドから手紙?分かった直ぐに確認する」
日課のナイトロードでの訓練を終え、汗を流して浴室から出てくると執事がアーバン殿から手紙が届いている事を知らせてくれた。急いで確認せねば。もしかしたら私専用の搭乗用ゴーレムの制作の予定が前倒しになったなんていう連絡かもしれないからな。
手紙の内容を簡単に纏めると、彼は卒業後に小さな玩具用ゴーレムで商売を考えているので、彼の義理の父親になる私に許可を求める手紙だった。彼の商売の内容に関しては文句も無いし、口出しするつもりもない。が、ちょっと待って欲しい。手紙には卒業後すぐに事業立ち上げに向けて動き出したいみたいなことが書いてあるではないか。待って、本当に待って欲しい。私の搭乗用ゴーレムは?私の搭乗用ゴーレムを作った後でという事ではないのか?これは話し合いが必要だ。直ぐに手紙を書かなくては!
後日、
「またアーバン殿…ゴホン。アーバン=グランシェルドから手紙?分かった直ぐに確認する」
日課のナイトロードでの訓練を終え、汗を流して浴室から出てくると執事がまたアーバン殿から手紙が届いている事を知らせてくれた。急いで確認せねば。もしかしたら今度こそ私専用の搭乗用ゴーレムの制作の予定が前倒しになったなんていう連絡かもしれないからな。
手紙の内容を読んで私は歓喜した。
「っしゃあああああああ!」
おっと、思わず声が出てしまった。
大丈夫、人払いはしてあるので私の威厳は損なわれない。
手紙には彼の専用機が完成した旨と、その専用機の起動実験が行いたいのでナイトロードで模擬戦をしてくれないか。といった内容が書かれていた。
ふふふ、はははは、はーはっはっはっは。
ナイトロードで模擬戦!何と素晴らしい響きだ。
ネフィスリーアと模擬戦をしようと何度サリーに頼んでも首を縦に振ってくれなかった。仕舞にはパパうざいとまで言われてしまう始末だ。
パパうざいとまで言われてしまうと流石にそれ以上は頼めない。仕方ないと諦めていたが―――ふふふふふ、ナイトロードで模擬戦が出来るぞ!!
おっとこうしてはいられない。場所を確保しなくては。出来るだけ広く、且つあまり人目に付かない場所で無ければ。そう言えば私が入団した直後くらいまで軍事演習で使っていた場所があったな。長年使ってないから少し手入れは必要か。人員も必要だが、あまり外部の人間に場所を知られたくないな。……訓練と称して若手の騎士たちにやらせるか。
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「なに?父上の書斎から奇声が聞こえた?」
「はい。アーバン=グランシェルド様からの手紙を確認すると書斎に入られて暫くの事でございました」
「あぁ………なら気にしなくても良いよ。どうせゴーレムの話さ」
「左様でございますね」
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