第2話 宗教家ではなく実業家

現在の中国の躍進は凄まじい。

人民網日本語版には、画期的な技術革新・凄まじい経済成長・世界的影響力を持つ強力な政治力といったニュースが毎日満載、という状況です。


ひとつには、従来の中国と異なり共産主義という思想によって14億の人民が一つの大きなセクト・派閥化することで、あらゆる分野で大躍進を遂げているという側面がある。しかも、人民網日本語版を見る限り、中国共産党ばかりでなく中国全体が豊かになっているのです。


日本では、創価学会という実業思想(宗教)によって、1億の日本国民が一つの大きなセクト・派閥化することで、あらゆる分野において(創価学会という実業集団のみは)大躍進しています。残念ながら、国家としては(一時的なのかもしれませんが)この30年間、混迷と衰退の度合いを深めていますが。



  つまり、中国共産党という実利追求・実業家集団(国家)と、創価学会という日本全体での影響力を持つ実業家集団とは、実利主義・金儲け(ビジネス)という点に関して、その目的と手段が一致している。つまり、中国も創価学会も同じ実業家として互いに魅力を感じている。

ですから、宗教的見地からはカルトだろうがサイコパスであろうが、「白い猫でも黒い猫でも、ネズミを捕る猫が良い猫」という実利主義の中国とすれば、創価学会とは「良い猫」というわけになるのでしょう。

  (ところが、幸福の科学や統一教会、天理教や金光教そして旧仏教系とは、ただの宗教団体であり実利主義の中国にとって何ら魅力的ではない。また、経団連にしても自民党にしても共産党にしても、日本という国を実質的に動かすに足る力を、中国は認めていない、ということなのです。)




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