とある雨の日、私はボカロに出会って

雪花 涼麗

とある雨の日、私はボカロに出会って

その日は雨が降っていった。

まるで自分の中に渦巻く感情のように。

風も強かった。

まるで周りを飛び交う罵声のように。


下校時間が迫っていた。

生徒達は傘をさす人、走っていく人、カバンを被っていく人など様々だ。

私は、少し離れた場所で見ていた。

傘もささずに。

私は濡れて風をひこうが、雨によって体温を奪われようがどうでもよかった。

全てが、どうでもよかった。

雲が唸った。

私は一歩踏み出そうとする。

足は動かない。

生徒たちの姿はやがて見えなくなる。

最終下校時間が過ぎたことを意味する。

私は校門を目指して踏み出す。


今度は、歩けた。


そっと一歩、また一歩と歩いて校門を出た。

そして私は駅に辿り着いた。

駅についても傘をさすきにならず、濡れていた。

鳩が一羽、雨宿りしているのが見えた。

――生きてるってなんだろう。

私の頭に浮かんだのはその質問だ。

そしてその次に出てきた疑問は――私の生きている意味って?


電車に乗って私は青い鳥のアイコンのアプリを開き、新しいボカロPが有名になったのを知った。

正直のところ、興味はなかった。

だけど、自然とその指は伸びた。

再生のボタンを押して音楽を聞く。


『僕は全てを投げ出したんだ、夢も希望も明日も、でもある日気が付いたんだ、生まれてきたのは誰かの役に立つため、と、だから僕は諦めず、生きる。いつか役に立つその日まで』


そのサビを聞いたら、すこし頬が冷えていく感覚があった。

数秒経ってから気が付いた。

私、泣いているんだって。



短い短編でしたがいかがでしたでしょうか?

すこし、書きたくなったので書かせてもらいました。

実はこれ、私の実話なんです。

ボカロにハマったのもこれが原因なんですよ・・・・・・w

ちなみに、歌詞はマジで適当に作りました。

本当に虚無に浸っていた時期に、救われたボカロがあったんです。

たしか曲名は・・・・・・アスノヨゾラ哨◯班だった気がする。

本当に救われました。

あと数日してたら私多分自◯してましたね。

あの曲があったから今の私があると言っても過言じゃないです。


とまぁ、長々と話してますが、これからもよろしくお願いします。

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とある雨の日、私はボカロに出会って 雪花 涼麗 @nEzum1

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