第16話 キシュウ帝国とトルコテ王国
俺がキシュウ帝国の建国を宣言した事が色々な国に後に多大な影響を与える事に成る。
特に影響が大きいのはトルコテ王国だった、国は俺の所に父親であるドロゴア・ホイトンを使者として送って来た、使者の父は先ず型道理の挨拶をしてから「トルコテ王国王国はあなたのキシュウ帝国と同盟を結ぶ事を考えている」と国の方針を話した後「其の返事を持って私は使者の役目が終わるが此処に来た以上そなたの父親として聞きたい事が有る」と言ったが、俺は「トルコテ王国以外には興味が無いので、他の事には一切ノ-コメントと言う事にしたいと言うと」ドロゴア・ホイトンは「父親の質問にも答えられないと言うのか」と怒気を含んだ目で聞いて来た、俺が「そうですねあなたの事には一切の興味が有りませんし、あなたの家族にも興味が御座いません速やかに立ち返り国に返事を持って行って下さい」と言うと目を見開て口をもぐもぐとしながら押し黙った、それから俺が「トルコテ王国とは良好な関係で有りたいと願っています。今後もお互いにその様な関係で居られたら最良だ」と言うと「分かりました、その言葉を持ち帰り国に報告します」と言いながら寂しそうに帰って行った。
それからの事はルゴイア・アランタ大佐が俺との窓口に成った、国はアランタを軍の最高指揮官に任命して昇進させることにした、キシュウ帝国との交渉に当たるにして位が低すぎると相手に失礼に成ると言う理由だけだったが少将と言う上から4番目の位に引き上げた、今はトルコテ王国には元帥は不在で実質3番目の位だと言う事に成り、ルゴイア・アランタも実家の父の位を飛び越えてしまったが本人は家に帰る積りは無く長男が家を継げば良いと考えていた、それからルゴイア・アランタとグラントは度々会談を持ったがその殆どがルゴイア・アランタ少将の家だった、其処にはグラントの部屋が用意されて居たのだが其れは彼の姉ユキナが考えた事だった、その時はグラントの転移能力を姉とルゴイア少将には打ち明ける前にその事実を悟られていた、この3人は将来に置いてこの世界の戦国時代を早く平和を齎すには如何したら良いかと言う話し合いを何回もしていた。
それには一番早いのがこの世界を統一してしまうのが手っ取り早いと言う結論に至っていた、俺は最近転移を二人でも飛べるように成っていたがセリカが妊娠が解り代わりにグリーンが本妻代理で付き合う事も有った、彼女の家は百姓の家系でトルコテのアイルトと言う町の郊外に幾つかの畑と山を持って居る中堅の百姓一家だったが最近大きく変化していた、娘のグリ-ンが結婚した旦那が貴族で羽振りがいいそうで土地を今の3倍にして呉れたので暮らしが安定し余裕が出来ていた、一番下の娘をグリ-ンの所で躾てもらう為に預けると帰って来た10才に成る娘が姫様の様な姿で帰って来たのに驚き娘に尋ねたがお姉ちゃんはもっと煌びやかな服を来て多くのメイドに傅かれていると言った、百姓一家は娘は一体どこの貴族と結婚したのかと不思議に思ったが田舎の百姓一家にはそれ以上情報が無く末娘のマリカの情報だけだった。
そんなマリカの情報ではグリ-ンは現在元のライラ王国の王都に住んで居て大きな家で生活していると来ていた、マリカはもう直ぐお姉ちゃんが赤ちゃんを産むのでお母さんが手伝いに言っても良いかもと言うので母親はその気に成っていた、しかし遠いのがネックでここからだとライラ王国迄は1カ月は掛ると思うとマイラに貴方はどうやって来たのと聞かれた、マイラはお姉ちゃんが住んで居る町からイラの町まで来てそこから馬車で来たと言って付き添いに二人の女兵士が付いて来て居たが二人は一切喋らない、それでどれくらいの日数で来れたのと聞くと20日位と言ったのでそれ早く無いと聞くとそうだよめっちゃ早いよその馬車と言って居た、母も父親もマリカの言って居る事は理解できなかったが明日から母はマリカと共に行く事にしていた、この家の家事は次女に任して行けば大丈夫だと思っていたし安心して行く事にしたがお金が心配だったが、マリカの共について来た女性兵士から金貨5枚が手渡された事に驚くとその兵士はご主人さまから預かって居ましたと言った。
一行はトルコテのアイルトの町から辻馬車でグイの城塞都市を過ぎイラ迄10日掛かったその旅費は全て女性兵士が持参していたお金から支払いがされた、イラに着くと兵士が案内したのが大きな砦の様な王城の様な所に連れて行かれたがマリカは慣れて居るのかスイスイと進んで行くので後を付いて行くと、ひと際大きな部屋にマイカが入ったので後から入ると大きな仕事机に向かう若い男性が仕事をしていた、マイカがその男性にお兄ちゃん来たよと言うと男性が良く来たマイカ元気だったかと言うので後ろに居た女性がグリ-ンの母だろうと思い挨拶をした、「グリ-ンのお母さまですか、始めまして私はグラント・キシュウと言います。お初にお目に掛かります」と言って挨拶をして呉れたが、一百姓の妻はそんな事をした事も無ければ貴族に挨拶もした事が無いので口ごもっていると、「良いのですよお母さま気楽にして下さい」とやさしい声がした、思わず惚れそうになったが娘の婿殿だ「私はウイカと言います」とそれだけ言うのがやっとだったが婿殿は「お母さまゆっくりしてください、明日9時に馬車が出ますから今日はここで骨を休めて置いて下さい」と言いながら「マイカお母さんを宜しく」と言うとマイカがお母さん行くよと言った、其処からウイカは夢の様な夜を過ごして居たがマイカは普通にして居た、お風呂に夕御飯は食べた事が無い様な食材が並びどれも美味しく頬が落ちそうと言う事を聞いた事が有ったが正にその通りだった。
次の日の朝食を頂き馬車に乗り込んだ所乗ったのは4人だけだった、何が何だか分からない内に10日程で元ライラ王国の王都ライに着いた、其処について益々驚いたのが王城に入って行く一向に付いて行くと王城のエントランスにグリ-ンが待っていた、その周りに護衛の兵士が10人は致しここは何処ですかとも聞けずに今は付いて行き後からグリーンに聞けばいいかと考えていた、しかしグリ-ンは見るからに貴族の麗人に成った様な周りの態度に如何なって居るのと頭が混乱してきた、グリーンの旦那は一体何者と言う疑問が沸き上がり早く聞いて見たかったが部屋に着くまで10分程掛り辿り着いた所には今まで見た事が無い様な綺麗な夫人が待っていた、グリーンが軽く会釈して「奥様此方が私の母です」と私を紹介したので私が「ウイカと言います宜しくお願いします」と言った、この前より上手くなった気がしたがグリ-ンから奥様と呼ばれた夫人は「セリカ・キシュウと言います宜しく」と挨拶をして呉れた、なんと感じの良い人だと思ったがその時はまさかそんな事に成っているとは夢にも思っていなかったのだ。
それから娘のグリ-ンは又別の部屋に入り其処でやっとソファーに腰を下ろした、そして母を見て「驚いたでしょう」と言った、マイカは何も言っていないのとマイカに聞くも私も知らないしと言っただけだった、其処で初めてグリ-ンが話始めた事は驚愕の一言だった、グリ-ンの旦那さんは今や飛ぶ鳥を落とす勢いのキシュウ帝国の帝王でまだ20才だが何故かこう成ったそうで、「ここには正妻と私第一夫人が住んで居てどちらも妊娠中よ奥様がちょっと早く妊娠したので奥様が先に産むわその時は旦那が来るから又会えるけど」と言ったが「この前に会ったよ惚れそうだった」と言うと「それは仕方が無い良い男だもの」と返して来た。
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