異世界は戦国に突入

つとむ君

第1話 異世界は混とんとして来た


 僕は今12才前の子供だがもう直ぐ12才に成れば天が万人に職業を与えて呉れる事に成る。僕はトルコテ王国の片田舎に領地を持つ騎士爵の4男坊だった、長男と次男は親からも大切に育てられるが3男以降は雑に育てられるのがこの世界の常になる様だ、僕の親はこの国のアランタ伯爵家の家来の騎士爵で伯爵領のダンジョン都市イ-イの守護職に成っていた、守護職と言っても家は裕福とは言えない既に長男と次男が軍に入り働いているし3男は今14才で15才に成ると軍に入ると聞いていた、軍は最近不穏な空気に成って来た周辺国に対しての強化に走っているし、もし僕も12才で天からいい仕事が貰えたら入隊する積りだが正式には15才に成らないと一人前とは認めて呉れない、なので俗に言う軍属に成って後方支援の職に就くか冒険者に成ってダンジョンで稼ぐかに成る。


 明日は待ちに待った天啓の日が来る事が僕の心が泡立ち落ち着かない、天啓での職業の最高は軍神で次が賢者でその次が剣神と言う風に成っていたがここ最近はその職業は降りて来ていないらしい、普通は剣士とか弓使いとか槍使いと言った軍で働くか冒険者に成っても遣れる職業が望まれていた。


 俺の兄二人は剣士と槍使いで3男が魔法使いの火魔法の使い手だった、なので僕もその辺の軍で使える職業が貰えたら即入隊して親の負担を減らしたいと思っていたし

長女と次女の嫁入りに箔を付ける意味でもそうしたかった、次の日イ-イの町の教会には300人近い12才の子供が集まっていた、僕はこの町の守護職の子供なので天啓の儀は一番初めに行われる事になっていたので一番前の方に待機していた、7時の鐘が鳴って遣って来たので今は8時半位だと思うが儀式は9時からなのでまだ30分ばかり時間が有った、その時僕の近くに隣村の騎士爵の娘が遣って来たその子の名前はユリナで超可愛い僕の憧れの娘で幼馴染だった、その子が「グラントおはよう」と挨拶をして来たので僕も「ユリナおはよう」と返して置いた、そう僕の名前はグラント・ホイトンと言い一応貴族の端くれに成るが彼女はユリナ・コーロンと言いこちらも一応貴族だ。


 30分はあっと言う間に過ぎて天啓の儀が始まる前に神父が神にささげる祝詞を告げて行きいよいよ天啓が始まった、僕は一番なのでここに集まった全員から注目の目が注がれていた所に「グラント君前に来てく下さい」と神父さんから声が掛り3歩程前に出ると神父から「この水晶に両手を乗せて祈りなさい」と声が掛り両手を乗せて僕は祈り始めた、祈りの言葉は事前にマスターして居たので問題なく祈りを上げると水晶が緑のヒカリを発して神父さんが水晶を見つめるそして神父さんが読み上げた言葉に僕はショックを隠せなかった告げられたのは後方支援だった、僕は頭がクラクラしていて座り込んでいるとワァ~と言う声が響き渡り見るとユリナが賢者と告げられていて顔を真っ赤にして居る所だった。


 僕とユリナに大きな差が生まれたのがこの時だった、僕はユリアが好きだったがこの天啓の儀で大きな差が生まれた事で告白する事も無く僕は家に帰りその日に熱を出してうなされる事に成った、熱は3日も続き如何にか事なきを得たと家族は喜んでいたが本人は違っていた、グラント・ホイトンは死に地球からの転生者がグラントの中に入り生まれ変わっていた事に家族も廻りも気付かなかった、彼は飯田幸太郎と言う35才の日本人だったが何故かグラントに成っていた事に驚いていたが、グラントの記憶がはっきりと有り自分が転生したのだと言う事にも直ぐに気付いた、彼は35才独身でラノベとゲ-ムが好きなお宅だった事が理解の賜物だった、35歳までに3人の彼女が居たが彼のお宅振りに3人共引いて別れて仕舞っていたが、童貞は既にその内の2たり目の時に済ませていたのが何よりだった。


 僕はまだベッドに寝ていたのは状況を把握する為に態としていたが、グラントの記憶がそのままに使えたので別に慌てる事では無くて胸を撫で下ろしていた、グラントの記憶ではこの世界の人々は自分のステ-タスは見る事は出来なくて、鑑定を持つ人にお金を払い見て貰う事に成る様で面倒臭い仕様に成っていたが試して見た、そして自分に鑑定としてみるとステ-タスのボ-ドが現われたので慌てて周りを見渡したが誰も居なかった。


 グライト・ホイトン 人族(男の子)12才  レベル3


 攻撃力  30

 魔力   30

 敏捷性  20

 防御力  20

 運    30


 スキル  ・後方支援 ・鑑定 ・全魔法 ・全耐性 ・探索


 特殊スキル ・イベントリ-バッグ(時間停止・無制限)

       ・言語理解


 鑑定 レベル2 ・鑑定が出来る


 火魔法 レベル1


 水魔法 レベル1


 風魔法 レベル1


 光魔法 レベル1


 無魔法 レベル1


 闇魔法 レベル1


 時空魔法レベル1


 土魔法 レベル1


 氷魔法 レベル1


 雷魔法 レベル1


 探索  レベル2 ・探索が出来る


 熱も下がり動ける様に成ると父親のロドゴアが部屋に入って来て言った、「お前はこれから如何したい先の目標は有るのか」と聞いて来たので「僕は15才に成ると軍に入り国の為に戦う積りにしている」と言うと、父親が「それも良いがあの職業では出世は難しいし家のメンツもあるので商人にでも成らんか、伝手が有るので紹介する」と言い出したが俺が「最近隣国と揉めているそうですよねなので後方支援でも役に立つ事も有るかもしれませんし、兄たちには迷惑は掛けませんから俺は13才で軍属に行きます」と答えると、父親は「それは良いが家の名前は出すな一平民として行くなら許可する」と言い出した、僕は「それで良いので入隊します平民のグラントとしてっ行きますが一応この家と縁を切って行き迷惑を掛けない様にします」と言うと、父親が部屋を出て行き母親が入れ替わりに入って来て僕を抱きしめた泣いている様で僕が「お母さん泣かないで、僕頑張るから」と言うと益々強く抱きしめられてから「ごめんね。力になれなくて死なないでねまた帰って来ても良いのよ」と言って出て行ったが、まだ1年先の話だしそれまでに僕は力を付ける為にこの町の傍にあるダンジョンに潜る事にしる。


 冒険者は12才で登録出来てダンジョンにも入れる様に成っているが、先ずは近くの森でゴブリンや一角兎やコボルトを倒してある程度レベルを上げる必要が有るし武器も手に入れなければ成らない、今までの小遣いを貯めて居たので最低の武器位は買えそうだが今はそれで辛抱する事にした、そんな事であの天啓の儀が有った日から1カ月程経っていたが、聞く所によると幼馴染は賢者と言う事に成って王都の学校に通う事に成り既に親と王都に出向き向こうで生活を始めたそうで家には居ないと聞いた。


 それから僕は短刀と簡単な皮鎧を買い森でせっせと魔物を倒していた、半年がたった頃にオークに出くわしたが1匹だったので簡単に倒せたし森を卒業してダンジョンに入る事にした、このころには僕の冒険者の階級も上がりEランクに成っていたのでお金も稼ぎ装備が充実してきていたがダンジョンに入る時にタグを見せるとソロかと聞かれたがそうです答えると「気を付けろ死なない様にな」と言って呉れた。


それから月日が流れ僕も13才を迎える前日に父親から以前の約束を確認されたので僕は「間違いございません。その様にして行きます家に迷惑が掛からない様に配慮して行きます」と言って次の朝を迎えた。

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