これは誰よりも優しい魔王を救うお話のプロローグ

GOA2nd

プロローグ

あるところに1人の魔術師がいました。


魔術師はヒトと仲良く、楽しく、幸せな日々を過ごしていました。

そんなある日、魔術師と仲良くしていた女の子は恋におちました。

一生かけて、必ず幸せにする、そう誓い会いました。


しかし魔術師に置いてヒトとの恋は禁忌以外の何物でもなかったのです。


魔術師はそれでも女の子を幸せにするため、魔術師の輪から抜けていきました。

そして悲劇は起きました、その女の子をよく思わない魔術師たちが女の子を殺してしまいました。


魔術師は壊れました、一生かけて幸せにすると誓ったのに、自分に力がないせいで女の子の命を奪われてしまったと。

魔術師は泣きました、来る日も来る日も泣いて、ストレスで黒く艶のあった髪は、廃れた白髪に染まってしまいました。


魔術師は考えました、ヒトと魔術師が仲良くできる世界を作れば、自分と同じ思いをする人はいなくなるんじゃないかと。

そのためには力が必要でした、しかし魔術師の力は弱く、儚いものでした。


少年は必死に自分の力を隠しました、相手に未知を押し付け、自分が有利に進められるように、情報を制御しました。


自分の本当の名と、悲しき過去を箱にしまい、鍵をかけて。

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