第25話
もうオルトラム領に入っただろうか。馬車はオルトラム領を走っている。散発的にゴブリンやオークに遭遇している。
「アインは強いねぇ。あたしが惚れそうだよ」
「アインさんがいれば私たちいらないかな」
「アインさん、恰好いい」
エレナ、カレン、ホルンが俺を褒める。
「前方にゴブリンだ。数が多いぞ」
俺たちは馬車の外に出た。
「旋風剣!いやーっ!」
俺は剣を扇風機のように振り回しながらゴブリンの集団に突っ込んだ。ゴブリンの集団が切り刻まれていく。しかし数が減ったようには見えない。が、そのとき。
「チェインライトニング!」
どこからかチェインライトニングを唱える声が聞こえる。ゴブリンがあっという間に殲滅される。あれはオルトラムの騎士団だ。
「助太刀感謝する」
「なに、我が領のことだ。うちに任せてもらいたい」
そこにはアイゼン・フォン・オルトラム伯爵がいた。ラムウだったころに世話になった人だ。俺たちはアイゼンと別れた。
「今のオルトラム伯爵だろ。雷魔法の使い手だよ!」
「すごい魔法でしたね」
「あっという間でしたね」
アイゼンは雷魔法を使いこなせるようになったようだ。
「やっと着いたな。ありがとうまた頼むよ」
俺たちはゲイツさんと別れて、冒険者ギルドに行った。
「はい。護衛依頼完了です。アインさん、エレナさん、カレンさん、ホルンさんはCランクに昇格です」
オルトラムの冒険者ギルドの受付嬢からCランク昇格を言い渡された。さて、これからどうしようか。
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