第2話

 ラムウは雷魔法が得意な設定のキャラだ。実際は何でもできるが縛りみたいなものである。


「さてどうしようかなー」


 ラムウになった俺は行く当てもやることもない自由だ。誰もラムウを知らない。とりあえず魔物でも倒してギルドで売るかな。


「【魔物サーチ】」


 魔物サーチのスキルで魔物を探す。おっ発見。角兎が3羽出てきた。


「【チェインライトニング】」


 電撃が角兎を巻き込んで全滅した。


「【収納】にしまう」


 よしこれでお金の心配はなさそうだ。


 冒険者ギルドで身分証作ってもらおう。


 山から町の冒険者ギルドまでラムウの恰好で来た。


「いらっしゃいませ、冒険者ギルドへ。新規の冒険者でしょうか?」


「ああ、新規の冒険者じゃ、角兎も持ってきたぞ」


「新規登録は銀貨5枚で角兎3で足りますね、お釣り銀貨1枚です」


「これで儂も冒険者じゃな」


「おじいさんが冒険者?やめといたほうがいいんじゃね」


 テンプレ?囲まれてる。


「俺たちに手がでないんじゃ冒険者諦めたほうが長生きできるよ」


「これは儂が手を出していいのかいのう?」


「【スタンボルト】【スタンボルト】【スタンボルト】」


 冒険者が痺れて動けなくなっている。受付嬢は何も語らない。


「はい!ラムウさんの冒険者証です。なくさないでくださいね」


 テンプレはあっても無くても冒険者証もらえたぽいのう。


 後は宿賃を稼ぎにいくか。


「あのじじい中々やるな、Cランクの俺らに入ってもらえれば戦力増強になるな」

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