キャラ変更で異世界を生き抜く
あんこくじだい
第1話
「ロイをアウグスト家から廃嫡し追放する!」
俺は無能を理由に親父から追放を命じられた。その際にショックから前世の記憶を思い出した。
俺は死にスキルのキャラ変更を持っているが、このスキルを発動することができずに無能と呼ばれていたが、今日追放されたのでつらい日々も今日まで。
前世を思い出すと同時にキャラ変更が前世の記憶とセットなのではと思い始めていている。
「追放を受け入れます。今までありがとうございました」
俺は親父に礼を言い、今生の別れを済ませて部屋を出た。
「ついに無能兄貴が追放されたのか。いい気味だな」
弟のラングが話しかけてきた。こいつとも今生の別れだな。
「ラング、後は頼んだぞ」
「僕は平民に頼まれるような無能じゃない。言われなくても剣聖の僕がアウグスト家を盛り立ててみせる!」
ラングは俺を平民と見下した。そうか俺は平民になったんだな。
「そうか、頑張れよ」
「無能兄貴が野垂れ死にしないよう祈っているよ」
ラングと別れて屋敷を出た。
さてこれからどうしよう?キャラ変更を使ってみたいな。俺は町から外れて人気の無い山道を登っていった。
この辺なら誰にも見られないだろう。よし、キャラ変更<ラムウ>。
前世のゲームで作ったことがあるキャラ<ラムウ>にキャラ変更。
俺はローブ姿の爺さんに変わった。
「ふむ、無事キャラ変更できたな」
声が爺に変わっていた。しばらくはラムウらしく過ごそう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます