「殺……!」 ジーク・タランテラ(CV:小林清志)
劇場アニメ「パタリロ!スターダスト計画」から、マッド・サイエンティストのシュゲルグ博士(CV:大塚周夫さん)をそそのかして人類壊滅を策謀するジーク・タランテラ(CV:小林清志さん)が、作戦に失敗したシュゲルグを始末するときに叫ぶセリフです。
そもそもジーク・タランテラとはシュゲルグが勝手に思い込んでいただけであって、その正体は地獄の悪魔でした。
劇中ではシルエットでしか登場しませんが、形からしてレオナルドあるいはバフォメットと呼ばれる悪魔だと思います。
言葉を唱えただけで対象を消滅させるというやり方は、原作者の魔夜峰央さんの演出としてたまに登場し、たとえば漫画では悪魔王サタンが謀反を働いたベルゼバブを処刑する際、「死罪」と唱えただけで彼を消滅させています。
「スターダスト計画」ではジーク・タランテラがひざを打ったあとこの言葉を唱え、シュゲルグ博士は「泡」になってしまいます。
とても印象的なシーンでしたし、小林さんの静かな「喝」がたまりませんでした。
映画自体は当時ドラえもんのそれと比較されたりして振るわなかったようですが、個人的には大好きな作品です。
悪魔たちとの謁見のシーンではホルストの「火星」がかかったりして、これもしびれました。
もう少し評価されてもいい名作だと思います。
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