第7話〜俺の考えた最強の…〜

今日も今日とて新居の建築だ


「昨日で骨組みは終わったから次は内装か…どうしよっかなー!」


昨日骨組みをした結果思いの外大きくなってしまい当初の計画を変更する事になった


「部屋は、寝室と書斎と倉庫は庭に造るとしてLDKと風呂後は適当に客間にでもするか…」


と言った具合になんとなくで作っているもののその内容は恐ろしく現実世界の高級家具をモデルに魔素で魔改造された家具が並んでいる

例えばソファーには“耐物理”、”耐魔法“、”状態保存“、”回復力向上“と言った効果が付与されている

これは現実世界はもちろんこの世界においても神器レベルのものである

大和の新居は災害や魔法攻撃、例え隕石が降ってきたとしても壊れず、中は天国といったもはや…形容できない


「よし!完成だー!早速エルダさんたちを読んで新居の完成パーティーをしよう!」


取り敢えず近くにいたソフィアさんに家が完成したことと中で待っていて欲しい旨を伝えてエルダさんを呼びに行った

その後大和に呼ばれてきたエルダは愕然とした

エルダはてっきり家の中を補修したりするだけだと思っていたのだが、蓋を開けてみればかつてそこにあったボロ屋は無くそれの5倍以上の大きさの豪邸が鎮座していたのだ


「やっ大和さん?これは一体…?」

「ん?僕の新居ですよ!ちょっと大きくなっちゃいましたけど、大丈夫ですよね?」

「っまあ、村の外れですし…」


『いやそうじゃねーーーーー!なに?なんなの?あんなの改築じゃないって!てかあの大きさは何なのよ…ああ…』

エルダが可哀想だがそれに気づかない大和はとどめを刺しにいく


「ぜひ中に入ってください、村のみんなでパーティ…お祭りをしようと思って!」

「それはいいと思うけど‥先に来たソフィアは?」

「中にいますよ、ただ何故かすぐ寝ちゃって…疲れてるのかな?」


『それ絶対気絶でしょ…中はどうなってるのよほんと!』


エルダは正直今すぐに帰って横になりたかったが、お誘いを断る訳にはいかず覚悟を決めて中に入った


「それじゃあ僕は料理の準備があるのでそこら辺でくつろいどいて下さい」

「ええ…ホントここどうなってるのかしら」


僕はエルダさんを応接間に残しキッチンに行った

僕の趣味が料理なのもあってキッチンは特にこだわった

コンロは”燃焼“水道は”純粋生成“を付与して他には電子レンジやオーブン、炊飯器、冷蔵庫もある

ただ、大和は重要なことを見落としていた


「あっ!食材がない!」


そう肝心の食材が無いのだ。

もちろんエルダさんから貰ったものはあるが、ジャガイモや麦がほとんどで最近は正直飽きてきている

流石は現実世界で最も食にうるさい民族だ


「うーん…ん?もしかして…」


うわーもしかしてと思って食材作ってみたけど原材料しか作れなかった

たぶん加工品のイメーが悪いんだろう

とにかく材料が出来たので料理をしていく

今回作るのはカレーだ

ただ人数が多いのでまさかの寸胴を使う事になったのは予想外だった


「うっいかに言ってもこの量の下処理はめんどくさい…もう全部魔法でやってしまおう」


まさにゴリ押し料理の全行程を魔法で終わらせてしまった


「魔法使うなら品数増やそー」


結果的にメインがカレーで他はバイキング方式で各自取ってもらう事になった


「さてとみんなを呼んでくるか」


その夜は村始まって以来最も盛り上がった祭りとなった


「このカレーっていうものすごく美味しいです!」

「ソフィアこのサラダすごく新鮮ですよ!」

「俺はこの唐揚げとやらが好みだな!」


その後お開きとなった後大和は一人縁側でくつろいでいた


「この数日間異世界に来て大変だったけど無事に家も出来て、魔法も徐々に上達しているしそろそろ教師としての仕事も始まる…これから忙しくなるぞ!」


かくして異世界にて生活基盤を整えた大和、この先に彼を待ち受ける運命はまだ誰も知らない


第1章 Hello Another World 完


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


第1章完です

引き続き第2章に続きます


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