タイトル[世界の終わりまで後一日だから私は世界を作る]

絶望を超越するもの

タイトル[世界の終わりまで後一日だから私は世界を作る]

一つの研究所で1人の男と1人の女が話をしていた。


「今日世界は終わる、お前は本当に

世界を作れると思っているのか?

この世界の崩壊はどうすることもできないの?」


「世界の崩壊は絶対の摂理これをどうにかする方法はないだけれど

その前に世界にもう一度ビックバンを起こせば世界はまた始まる」


「まあ始まったとしてもきっと人間は生まれない無いし

知的生命体も星も銀河だって誕生しないぞ

この世界が生まれのはたくさんの

宇宙の中で偶然生まれた一つの世界に過ぎない」


「そうかも知れないが何もしなければ可能性はゼロだ」


「そのために99.9999999999999999999999999999999999999999%

以上の確率で無と有の境界で何も出来ずに

永遠に生き続けるのと言う絶望というものを貴方は味わうと言うのに?」


「そうだとしても可能性があるので

あればそれは諦める理由にはならない

よし準備はできた装置を起動してくれ」


そう言って色々と何かを弄って全身を何かの発射装置の様なものに入った。


「本当にそれで良いのか?、ビックバンなんてものを

人の手で起こせると思っているのか?4.5×10 ⁷⁰Jだぞ

世界で1年間に消費されたエネルギー(2001年)が4.2×10 ²⁰ J

世界の化石燃料の推定埋蔵量(2003年)が3.9×10 ²¹ J

月を破壊するのが1.2×10 ²⁹ J

地球を破壊するのが1.12×10 ³³ J

太陽を破壊するのが1.9×10 ⁴¹ J

超新星から放出されるエネルギーが1×10 ⁴⁴ J

ガンマ線バーストで放出されるエネルギーが1×10 ⁴⁷ Jで

ビックバンは4.5×10 ⁷⁰Jなんだぞ!」


「覚悟はもう既に出来ている」


「そうかならせいぜい頑張れよ、狂気のマットサイエンティストよ!」


そう言って世界の終わりの1秒前に装置を起動すると。




◇◇◇




真っ白すら無い何も無い空間ですら無い

場所に一つの機械と一人の存在がいた。


(ここが無と有の境界、そして今からここに私はビックバンを起こす)


そう一人の存在は思って機械を作動したそして

宇宙の始まりから終わりが短いと感じるほどの時間を

一人の存在は生きて機械を操作し続けて全ては終わりまた始まった。

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