タイトル[あらゆる宗教の終わりについて]

絶望を超越するもの

タイトル[あらゆる宗教の終わりについて]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋で飯を食いながら話をしていた。


「あらゆる宗教には終わりがあったりなかったりする

終わりと言っても本当の終わりではなかったりする

[ラグナロク][カリ・ユガ][ハルマゲドン][ラプチャー][原始回帰][アセンション]

[千年王国][末法][最後の審判][大洪水][天変地異][黙示録][アセンション]


「宗教の終わりじゃ無いものが混ざって無いですか?」


「適当に終末論を言っただけですからね」


「そうですか」


「あらゆる終わりについてどう思いますか?」


「本当の意味での終わりが宗教には無いですよね?」


「まあ本当に世界が滅びてそれで終わりというのは宗教で無いですね

それか世界の終わりというものを想像できなかったのか

或いはそんな悲しいことは考えたくはなかったのか

まあ昔のことだからこの俺にはわかりかねますがね」


「本当の終わりで何なんですかね?」


「さあな本当の始まりのことをわかっていないからな

案外始まりも無くて終わりというものも無いかも知れないからな」


「実際に俺達は終わりも始まりも知っているのに世界にはそれが無いと?」


「それは本当に終わりなのかそれは本当に始まりなのか?

俺たちがそう思っているだけなんじゃ無いのか、錯覚じゃ無いのか?」


「じゃあ世界には終わりも始まりも無くて何が一体あるんだ?」


「そうだな世界には始まりも終わりも無くただ維持がある」

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