タイトル[安楽死について二人で話す]

絶望を超越するもの

タイトル[安楽死について二人で話す]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋で飯を食いながら話をしていた。


「安楽死についてお前はどう思っている?」


「安楽死かなかなか難しい問題をいきなり放り投げて来たな」


「ありだと思っているのか無しだと思っているのか?」


「そうだな俺は正直ない方がいいと思っているがう〜〜ん

まあ安楽死はない方がいい物であると俺は思っているな」


「そうか」


「そうゆうお前は安楽死をどう思っているんだ?」


「俺は安楽死を良い物であると思っている」


「そうか」


「安楽死はよく勘違いされているが安楽死は楽な自殺じゃない

正確には数ヶ月単位のカウンセリングと自己決定

行政の許可を踏まえた上での重病人のための終末医療だ

複数の医師から回復の見込みがない病と診断されれ

日常生活をまともに送れない、本人と家族含めた親族が希望、

複数の医師から安楽のサインを貰う等の条件を通って死ねる

まあ数ヶ月かかるから手遅れになる可能性が結構あるけれども

手続きを簡単にすると強要の恐れがあったり制度的な

問題点が多いからまあ仕方ないんだけれどなでだ

よく老人は安楽死しろとかみたいなことを言っている人たちは

安楽死の事をまるで知らない馬鹿だ」


「そうですか」


「そっちも何か安楽死について言えよ」


「潔さだけのゴミみたいな制度ですよね

きっと医療や福祉が進歩したら優生保護法並みに愚弄される」


「そこまで人間が発展するか?」


「すると思いますけれど貴方の考えは違うので?」


「俺は人間は数年後には滅んでいると思っている」


「何故ですか?」


「人間は無駄に進化をしすぎた

自分のことを神と錯覚している

自分達に都合の良い世界であると思っている」


「人間は無駄に進化をしすぎたてのは同意ですけれども

自分のことを神と錯覚している

自分達に都合の良い世界であると思っているは納得できませんね」


「こんなにも楽しく楽な世界を辛い世界と錯覚している

死んだ先がこの世界よりも良いとそんな都合の良い妄想をしている

何と愚かなんだろうか何と何も知らぬ無知なる存在なんだろうか」


「……頭の病院に行ったらどうだ?」


「ご安心を俺は定期的にあらゆる病院に行っていますから」


「そうかそれは良かったよ」


そうして二人は笑ってどこかに行った。

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