タイトル[居抜き物件バレバレな場所についての話]

絶望を超越するもの

タイトル[居抜き物件バレバレな場所についての話]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋で飯を食いながら話をしていた。


「居抜き物件てありますよね」


「あるな」


「あれって面白くないですか?」


「まあそう言ったのもあるな」


「例えばガゾリンスタンドをラーメン屋にしたものは

あからさまにガゾリンスタンドで笑っちゃいました」


「まあガゾリンスタンドは最高の居抜き物件の一つだからな

屋根がありとても頑丈でそこらの物件よりも断トツで安く

立地条件が良いとこれらの理由からラーメン屋どころか

美容院やジムやパン屋までこぞってガソスタ狙っているからな」


「へ〜〜そうなんですか、ならATM居抜き

パン屋はどうしてそんなことになったんですかね?」


「売るだけなんだから全然ありなんじゃないか?」


「そうか、ならこれからはそう言った感覚を抜きにして答えてくれ」


「わかった」


「でだこれを見てくれ」


そう言って彼は元パチンコ店の教会を見せた。


「これを見てお前は何を思った」


「何も思わなかったな」


「そうか……そうなのか……

俺はもう今日は早退させてもらう!

学校の授業を受けるような気分ではないのでな!」


そう言って一人空き教室から出て行った。


「………あいつ何を言っているんだ?

今夏休み中だろ?暑さに頭やられたか?」

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