タイトル[虐待とは愛である]

絶望を超越するもの

タイトル[虐待とは愛である]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋で飯を食いながら話をしていた。


「虐待は愛である、人間を動物のように飼い

足を焼いて殴って殴って飯を食わせられなくてもそれは愛ゆえである

例え水をかけられようと持っているものを破壊されようと

全裸の写真をばら撒かれようと両足を折られようとそれ愛ゆえである

例え何十時間も様々な人にサンドバッグにされようと

両腕の爪を剥がされても片目をくり抜かれても片耳を破壊されても

実のお爺ちゃんと実のお婆ちゃんを殺されようと

実の父と実の母を殺されようと実の姉を殺されようとそれは愛ゆえである

例え指示をされて人のことを大勢殺したとしても

その結果片腕を失って何も得られなかったとしてもそれは愛ゆえである

そして例え飼い主が死んで何もすることがなくなったとしても

それは愛ゆえである」


「それは本当に愛なのか俺にはとてもそうには思えないが?」


「いいえこれは間違いなく愛ですよ」


「お前は自分という存在の精神を守るために虐待は愛であると

そう自分の脳に勘違いをさせただけだ

お前は大勢の人を殺したが、それでも俺はお前のことを

あの最低最悪の存在である善逸の被害者であると思っている」


「いいえそのようなものではなく本当に虐待は愛なんですよ?

貴方はそうですね自分の価値観という常識という名の

間違いに囚われていることに気がついていないようだ

それは悲しいことです、貴方は私に嫉妬をするべきなのに

貴方は私を憐んでいる、それは本当に悲しいことです」


そう言って彼は涙を流した。


「もし本当にそう言っているならお前は意味不明だぞ?」


「do you understand」

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