タイトル[顔が良ければ全ては許される・顔が悪ければ全ては許されない]

絶望を超越するもの

タイトル[顔が良ければ全ては許される・顔が悪ければ全ては許されない]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋で飯を食いながら話をしていた。


「顔が良ければ全ては許される

顔が悪ければ全ては許されない

現実でも結構そうですけれど漫画とか

アニメだと更にそうな真実だと思いませんか?」


「そうだなアニメや漫画の人気キャラは基本的には

そのキャラが不細工になれば人気キャラでなくなると言っていい

もちろん元から不細工だけど人気なキャラや不細工になったとしても

人気キャラであると思われるキャラも存在はするけれどな」


「まあそれはもちろんだがな……特に悪役は基本的に顔で許されている

悪役で不細工で人気なキャラは本当にとてつもなく少ないだろうし

不細工になっても人気な悪役キャラなんてのもかなり少ないだろう」


「まあなこのキャラが許されてこのキャラが許されないのは顔だろとか

このキャラは絶対に許されないことをしたのに許されるのは顔だろとか

よく思いますね、それにこのキャラが好きとかで

見た目だけの薄っぺらいキャラを言う人は本当に多いですよね」


「何で人間はこんなにも顔なんてもので感情を左右するんだろうな?」


「人間は馬鹿だからなたった一枚の皮で

そんなにも何が変わると言うんだと俺は思う」


「わからないな?」


「わからないですね」


「あいつの感性は変だけれどとりあえず連れてきて話を聞くか」


そう言って男は出ていって女を連れてきた。


「それで人間は何故顔で判断をすると思う?」


「私にはわからないは話ね、正直に言わせてもらうけれど

私は猿もゴリラもオラウータンも人間も見た目変わらないと思っているわ」


「やっぱり変だったか!」


「流石に俺たちですらそこまで言っていないんだが!」


「大事なのは何をしたかであって顔も体の形も

どんな思想をしていてどんなものが好きでとかも何も関係ない」


「ええ流石にそこまで入っていないんだけれど!」


「まるで俺たちとは違う考えだ共感できないな!」


「そうか何も変わらない

そしてこれからする話も、偉業以外の行動に価値はない」


そう言い切って彼女は空き教室から出て行った。

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