【理解不能?】やりたい放題し過ぎて思考が腐りきった男が行く異世界冒険!

Leiren Storathijs

プロローグ やり過ぎはやっぱりつまらない

 俺の名前は最上稟獰もがみりんどう。誰やねんと思うやつがいると思うが、気にすんな。

 確か最初は登校中に通り魔に腹ぁブッ刺されて死んだんだっけ? そこで異世界に転生して、なんの苦労することなく最強すぎる力手に入れて? 最終的に神さえも殺しちまった。全くつまらない人生だったよ。


 異世界という人の想像自体に無限に作られる世界には、必ずどこかにチートが存在する。だが、なにかと弱点もあったりと完全体では無いんだ。

 じゃあ完璧で完全体なチートはどうだろう? 弱点は無い、制限もない、やりたい放題なチート能力を持つクソみたいな鬼畜野郎がいるとしたら。


 最高で、最強につまらない。それが結論だ。物事にやりすぎはよくないって良く言うだろ? やりすぎを超えて限界突破してるなんて誰が興味を持つ?

 知らねえよ! 俺を貶す野郎は俺が殺す! これでお終いだ。


 それはさておき、俺はまた別の世界に転生した。そこには魔法と剣は当たり前、電子工学や建築、美術もある。ほぼ現実世界とあんまり変わらない文明と文化がある異世界。

 強いて言うならある意味治安が最悪な世界。そんな世界に俺は転生した。


 で俺の名前は改めて。

 カナリア・フィーンドとなった。え? 元の名前と脈略が無さすぎるから覚えにくい? 安心しろ。作者曰く、カナリア野郎フィーンド鬼畜って意味らしいから、俺のことは鬼畜野郎と覚えてくれ。

 今この呼び方で覚えたやつは後で殺すから首洗って待ってろ☆


 ──────────────────


 俺は転生した瞬間、自分が母親の腹の中にいることを自覚したので、天性の魔法素質で母親の体を乗っ取り、魔力でクローンを生成し、成人体型を無理矢理縮め、母親の記憶から本来の姿に戻った。(???)


 これにより母親は出産時の痛みは愚か、こいつは自分の子供だと分かっていても、唯ならぬ疑念を俺に思い浮かべるだろう。


 既に思考、言語能力は習得しているが、わざと産声を上げるのだった。


「おぎゃああ!おぎゃあ!!」


「え、え? この子は私たちの子だよな?」


「何言っているのあなた。いや、だってちゃんと私から生まれた……? じゃない?」


「……そうだよな! さぁ、お前の名前はカナリア・フィーンドだ! カナリア! 私たちの子だ!」


 こうして俺が生まれたってわけ!

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