第9話 混浴は混浴だけど③

「どうだ、温美あたみ。素晴らしい温泉だっただろう?」


 俺は温泉から出てきた温美にそう声を掛けて出迎えた。


「そうっスね。温泉はとても素晴らしかったっス」


 温泉をそのように褒めた温美だが、どこか不服そうだった。


「どうした? 何かあったのか?」


「いえ、なんでもないっス。それより有真ありまセンパイ。早くお食事をいただくっス」


 そういうと温美はスタスタと食堂の方に行ってしまった。


 どうしたんだ温美は?

 何か残念がっているというか怒ってるというか、様子が少しおかしい。


 ひょっとして俺が「まずは俺が先に温泉に入って状態を確かめる。万が一、クマが温泉にかっていたら大変だからな」といって先に入った事を不満に思っているのだろうか?


 やはりここはレディファーストにすべきだったか……。

 早く温泉にかりたいという気持ちがなかったといえば嘘になるが、温美に安心して温泉に入ってもらいたいという気持ちは本心だったのだが……。


 どうやら俺は紳士的振る舞いを逸してしまったようだ。

 手痛いミスを後悔したが、とにかく俺は温美の後を追って食堂に向かった。




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【後書き】


 私の小説を読んでいただき、本当にありがとうございます。

 (⋆ᵕᴗᵕ⋆)ウレシイデス


 女性相手に限らず、同姓であっても他者に対する「気遣い」は重要ですよね。

 フフフ…(≖ᴗ≖ )(意味深)

 私は常日頃からそういった大人(たいじん:徳の高いりっぱな人)でありたいと思う今日この頃です。

 ……まあ、その道の半ば。まだまだ精進が必要ですが(汗


 ───それはさておき


 今後も皆さまに「面白い!」と思っていただけるよう頑張ります!

 (๑•̀ㅂ•́)و✧

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