ミステリ小説
天川裕司
ミステリ小説
タイトル:ミステリ小説
とある図書館で俺はミステリー小説を借りた。
でも家に帰って本を広げた瞬間、
怒りがわいてきた。
「こいつが犯人→」
と登場人物のところに
矢印つきで書いてある。
「くっそ〜、これだから借りるのヤなんだよなぁ!」
久しぶりに図書館で借りたらこの仕打ち。
「やっぱりこういう本は買わなきゃダメだな」
なんて思いながら根っからミステリ小説好きの俺は
次に街角で本を買い、家に帰って読むことにした。
同じくミステリ小説。
でもやっぱり、
「こいつが犯人」と登場人物のところに
矢印つきで書いてある。
「なっ…」
次に買う本、次に買う本、全部見ても同じく、
登場人物のところに「こいつが犯人」と矢印つきで書いてある。
「なんで…。なんだよこれ!こんなのが社会的に流行ってんのか!?ふざけんじゃねぇぞ馬鹿野郎!」
と思いつつ、俺はもう小説を買うのをやめた。
これからはネットで読んでやろうと。
そんなある日の夜。
会社から戻ると俺のアパートに、
「ぎえっ!え、ええ?!」
死体が置かれてあった。
「な、なにこれ…」
と思う間もなく、間髪入れずに部屋のドアが開き、
1人の男と警察がなだれ込んできて、
その男が警察に「こいつが犯人」と言って、俺は御用となった。
「な、なんだよお前ら!オレ何にもしてねえじゃねぇかよ!ちょっとやめろよ!」
何が何だかわからない。
もちろん俺は殺してなんかないし、
それより警察と一緒に入ってきたこの男、
この男のほうが数倍 怪しい!
でも俺が犯人という確たる証拠が挙げられた。
俺はそれを見て納得した。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=HsdYTKsB154
ミステリ小説 天川裕司 @tenkawayuji
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