2018/12/24 23:46:55
朝なかなか起きられずギリギリでパートに行く。クリスマスに向けて大量の鶏肉が入荷した。
レジ部門の人手が足りなくて、だれか配属変更できないかという話になった。マネージャーから、○○さんお願いできないかな、と頼まれたとき、頭が真っ白になってしまった。どうしても、どうしても接客は苦手で、と挙動不審になって口ごもり、マネージャーはそう粘ることも、怒ったりすることもなく、大丈夫大丈夫、そしたらほかの人に聞いてみるよ、と言って去って行った。
結局、一週間ぐらい前に同じ食肉部門に配属されたSさんが、レジに新しい人が入るまでそちらに回ることになった。Sさんはわたしと同い年で、もう子どもが二人もいる。上の子は小学生になったのだそうだ。えー、あたし接客まじで苦手なんですけど、やだなあ、大丈夫かな、と言うSさんにベテランのおばさんたちが、大丈夫よSさんなら、明るいし、とか、食肉チームもなんか雰囲気明るくなったのに残念ねえ、早く戻してあげてよね、などとマネージャーを交えてあかるく話している横で、鶏足の筋を取る作業に集中するふりをしてじっと俯いて黙っていた。Sさんは、わたしがマネージャーのたのみを先に断ったところを見ただろうか。こいつが断ったから私が嫌な部署に、と思っただろうか。謝ったほうがいいだろうか、もっと嫌だと思われるだろうか。ほかの人たちは、Sさんじゃなくてわたしが出て行けばいいのにと思っただろうか。
気もそぞろになってしまって、鶏足を二本もだめにした。まごまごしているとベテランの田中さんがさっと来て、これはいいから次やって、とわたしがだめにした肉を回収して行った。よかった。証拠隠滅のために食べてしまえばいいのかなと一瞬思ってしまったところだった。
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