　スーパーの食肉加工部門でパートをしている。希望してそこに配属してもらった。家から少し遠い場所のスーパーだ。交通費は支給されるけど、わざわざ電車に乗ってくるのと面接で聞かれたときはどうしようかと思った。近くのスーパーは、もうお客さんとしても行きづらい。お弁当とかお惣菜とか、すぐ食べられるもののある場所では、駄目だった。廃棄のお弁当をバックヤードでたくさん食べているのが見つかって、くびになった。レストランなんかはもっと駄目だ。かといって、書店、ブックオフ、雑貨店、ホームセンター、食べ物以外を扱う職場は必ずといっていいほど接客部門しか求人がなくて、どうしてもつらくなってしまった。お客さんに少しでもいやなことを言われた日は、帰って限界まで食べて吐いたし、いやなことを言わないようなお客さんでも、わたしの接客で困った顔になる、それを見ると、帰って限界まで食べて吐いた。パートのお給料は家の口座に入れなくても、自分で使うか貯金に回せばいいよと夫に言われていたけれど、赤字になるぐらい食べものを買うようになってしまった。小学校のころ親に作ってもらったゆうちょだ。生肉ならさすがに大丈夫だろうと思って、毎日、肉を機械に入れて薄切りやミンチにしている。

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