101%の存在理由（レゾンデートル）-転生者とお尋ね者たちの異世界冒険記録-

プロローグ

　この世に産まれ落ちた生物は、そのほとんどが、その時点でこれからの人生が決まってしまう。

　金持ちの家に産まれれば一生遊んで暮らせるし、逆に貧乏暮らしをしなければいけない家に産まれてしまうこともある。

　でも結局、自分が幸せかどうか決めるのは自分自身だと俺は思う。

　そりゃあ贅沢な暮らしはしたいけど、将来は医者になりなさい、なんて言って勉強を押し付けられるのは嫌だしさ。

　人生を変えるっていうのは、以外と簡単だったりする。

　ただそれだけなら、街のど真ん中を裸で走り回れば、人生くらいは変わると思う。

　まぁそれだとただの人生終了の間違いかもしれないが......

　本当に難しいのは、人生を〝自分の望む姿〟に変えること。

　多くの努力と時間、自分の持っているものをすべて使っても、それが叶わない者だっている。

　これは異世界へ転生してしまった俺が、ひょんなことから世界を揺るがす大事件に巻き込まれ、ちょっとだけ癖の強いやつらとの出会いを通して、世界を救う......(多分いける......　うん、なんとかいける......と思う　わからない、もしかしたら無理かも......)かもしれない物語だ。