第2話 自己紹介
駅で7人はバスから降りて誰からともなく立ち止まる
「どうします?」
一番年上だろう女性が口を開いた
「せっかくなんでみんなで行きますか」
デイバックで来た男性が言った
「じゃぁ・・・大勢入れそうなそこの店でいいんじゃないですか?」
茶髪のちょっとぽっちゃりした女の子が言うとみんな動き出した
「いらっしゃいませ~何名様ですか?」
店員の質問に最初の女性が答え、みんな席に着く
運ばれてきたお茶を飲むものの何となく落ち着かない
その時デイバックの男性が口を開いた
「・・・せっかくなんで自己紹介でもしませんか?」
「アハハ・・・そうですね。このままじゃ会話にもならないし」
その言葉に少し場が和む
「じゃぁ俺から・・・京都の城陽から来た
デイバックできた男性、圭希はそう言ってにこやかな笑顔を見せてくれた
「じゃぁ次私。淀屋橋からきた
「
同じ電車で来ていたにこやかな大柄な男性はそう言った
「
そういったのは金髪のまだあどけなさの残る少年だった
「
茶髪のぽっちゃりした女の子はそう言ってにこぉっと笑った
「
「あ~やっぱそうやんなぁ?ずっとおんなじ電車乗ってたからひょっとして・・・って思っててんけど・・・」
「私もです。でも荷物めっちゃ小さいですよね?」
「あったりまえやろ~。何でも買えるしわざわざ持って来んの面倒やしな」
圭希はそう言って大笑いしていた
一通りそのにぎやかさが収まったとき最後の男性が口を開いた
「
彼はそれだけ言ってタバコをすいだした
みんなが顔を見合わせた
【とっつきにくそうな子】
そう言いたげな目だった
でも紫音は一人違うことを思っていた
『不器用な人』
それが紫音の彼に対する第1印象だった
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