M-1グランプリ〜漫才を探る〜

 M-1グランプリ決勝が終わって数週間後、今日は栢山と2人で漫才のライブに行っている。ちなみに優勝はアントーラーだった。めちゃくちゃ面白かった!M-1グランプリ準決勝進出した実力派が何組もいる。これを見て新しいネタを考えようと思ったのだ。…でも最近ライブめっちゃ行ってるからお金がなくなってきた。…まあお金心配してたらM-1グランプリ3回戦行けないからね!

 始まった!最初は…タナカタイム!最初に栢山と見たお笑いライブの人たちだ!

 「初対面の会話って気まずいですよねー!」

やっぱりしゃべくりだな。この人たちはスピードが丁度よくて聴き心地がいいんだよなー。ちなみにM-1グランプリは準々決勝進出。

 「俺のこと見えてる!?」

 「垣間見える狂気!」

 (やっぱりうまいな…)

 僕は感心した。…ちょっと上からかもしれないけれど。あのとき見たよりもすごい安定?してる感じがする。

 2組目は忍刀丸。ちなみに準決勝まで行っている。めっちゃ実力派。準々決勝と準決勝と敗者復活でネタを変えててすごいなって思った人たちだ。…敗者復活はあんまりウケてなかったけど。

 「どうもー!」

 …敗者復活のネタだった。僕にはあまりハマらないな。でも栢山はめっちゃ好きらしい…。

 次は…八千港!!僕の一番好きな人たちだ!M-1グランプリで準々決勝でめっちゃ爆発したのに通んなかった人たちなんだよな!あれで通らないのはおかしいって思ったしー!ボケのいい加減さがすごい好きなんだよね!

 そういう感じでライブが終わった。しゃべくり系…コント系…色々な漫才の形を見た。…やばい!めっちゃ漫才作りたくなった!

 家に帰ってとりあえず2回戦の漫才を作ってみた。このネタは栢山が変なCMを作ってみせる…みたいな感じだ。

 栢山の家に行く。ネタ合わせをするためだ。着くとすぐに栢山がハイテンションに言ってきた。

 「新ネタ!?」

 僕は、

 「そう。ネタ合わせしようと思っt。」

 「おけ!」

 「判断が早い。でも僕の声には被せないでくれ。」

 と言うと栢山は笑った。何も面白くないから。

 ネタ合わせ終了後に栢山に意見を求めると、

 「このツッコミ少し長くない?それとここ全部言っちゃうと駄目じゃない?あとここツッコミ弱くない?あと…」

 長い長い。そんなに僕のネタだめだったのかよ。初めてネタに意見もらったからこんなになるとは思っていなかった。…まあ客観的に見ると全然って感じで栢山も本気でM-1グランプリで上に行こうとしてるんだよなって思った。…でもやっぱり多い!栢山が作って欲しいわネタ。

 ネタを作って欲しいと栢山に言ってみると、

 「無理。あれで心折れた。俺はネタ合わせをして意見を言うだけで良いわ。」

 …ああジャパニーズイングリッシュか。(第4話参照)でも言われたこと直せば2回戦突破も夢じゃない!行くぞー

 絶対に…絶対に!来年こそ!M-1グランプリ3回戦行ってやるー!

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る