第2話

「そうですよね、私も今ボーイ達の話しを盗み聞いたんですよ」


その言葉に花は、花のちょうど真上にある、三十年以上前に作られた、花の勤務して居るキャバクラの横にも伸びて、花のキャバクラの事務所に行く時に雨が降っても、雨に濡れずに事務所に入れるように作られた、天井というべき、長年の時を経て、雨のせいで真っ黒にサビた天井を、首を斜め右に傾げて、天井を見ながら、無理矢理に笑顔を作って言う。


「あ・あ~そうだったんですね・・・・・楽しみですね正美さん」


「そうね花!・・・・じゃあ止まってないで、急いで事務所に行こうよ」


正美が言った。

その時の花の顔は、サビた天井から、正美の方を鵜呑みにするかのような上手く作った笑顔で見つめていた。

その後ろからは、花の勤務して居るキャバクラに入って行こうとする黒いスーツの少し汗をかいた三十代の男の人と四十代後半位の中年男性多数が、花と正美をチラッと見た、でも花と正美は、男性達に気づかず、男性達に後ろ姿を見せて、キャバクラの事務所に行ける唯一の階段に、向かった。

その時、またパトカーのサイレンが、夜の十一時の東京の繁華街に鳴り響く。


ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー


その音に、さっきの男性達は、颯爽とキャバクラに入って行った。


「ねえ花、多分だけど今の警察のサイレンってやばいって噂の熟女キャバからたまに出てくる、ヤク中がもしかしたら、捕まったんじゃない」


正美が言った。・・・・・・・・そんな事を言った時の正美の顔は、満遍の笑みを浮かべていながら、花の目を刺すようだった。

花は少しビビった。

そのせいで足をふらつかせ、事務所に行く階段の前で転びそうになった、よほど正美の刺すような視線が怖かったんだろう。

正美には、昔から真面目な事を話す時や嫌いな人を見る時その他驚いた時などに刺すような視線をすることがある。


そして、花と正美は、急な青の色だが全く光っていない階段をゆっくりと転ばないよう注意しながら、登り、銀に薄く光るなぜか鉄製のキャバクラの事務所のドアを、ひっそりと花が、正美を先に事務所に通すために、先に開けた。・・・・・・・・そしたら、正美は花に軽く会釈をして、ドアを開けてる花を過ぎて、正美は正美自身の勤務席に向かった。





完全犯罪に必要な事が書いてある可能性大



キャバクラの間取り(一)


このキャバクラは、キャバクラの二階にあるキャバクラの事務所と一階のキャバクラ合わせて六十坪位ある。・・・・・一階のキャバクラには、トイレが一つしか無い。・・・・・だが、指名した女の子とバー飲みが出来る場所は、二つある、その理由はここの、繁華街,にある。・・・・・・・・・この繁華街は、よくヤクザ?やチンピラや半グレが、夜になるとよく一人でこの繁華街のキャバクラや風俗その他夜の店に入店する。

だから、その反社会の人間を怒れせないためにも、バー飲(カウンターこの話ではバー飲みといいます)みができて、可愛い女の子と酒が飲める場所が二つある。

でも反社会の人々には、みかじめ料を払えとは言われない。


キャバクラ間取り(二)


ここのキャバクラには、ソファー式の女の子と酒を飲める場所が三席ある。

まず一つのソファーは、窓際にある、そのソファーの向きは内側に向いていて、赤と布のはぎめが黄色のように、暗闇と光にちょうど合う色付きだ。・・・・・・・・・・・そのソファーの前には、会食が出来るように、先ほど説明したソファーの反対の向きになって居る。

そこが、さっき入って行った中年男性が座って居る。・・・・・・・そんな団体でのご利用は少ない。・・・・・・・・その理由は至ってシンプルだ、ただ治安が悪いだけなんだ。・・・・・・だから大体のお客は怖いもの知らずだ怒らせては、ならん、でも今日の団体の客は、普通の社会人だろう。


キャバクラの間取り(三)


そして、二つめのソファーは、円状のソファーで会食が出来るようにもなっていて、その円状のソファーの真ん中は、七夕のようにバッサリ区切れて居る、座れるようにするためだ。・・・後会食をするためでもある。

 そして、キャバクラの本当に真ん中に設定してある(動かせない)・・・・・・・・・・・・よくこのキャバクラの創業者(社長の仁一)は、このソファーの置き方に横槍を入れる。「邪魔じゃないか?」と、月に一二回来る時に言う。・・・だから、このキャバクラの支店の従業員やボーイは、頭を抱えて居る。

だが、このソファーの置き方に、ちゃんと意味があるのだ。・・・・・それは、指名されたキャバ嬢が、指名したお客に触られたり、何かしらの緊急時にキャバクラの一番奥にある、バー飲みが出来る真っ暗で、客がバー飲みする十三席の黒くクッションが柔らかい席の場所の更に奥には後ろから薄く明るいライトで照らされた、シャンポン,焼酎,ワイン,ブランデー,ウイスキー,日本酒,ショット,が見える、その一歩位前には、かっこいい黒いスーツを纏いその中には白くほこりが全く付いていないインナーを着て居るボーイ達がその緊急時に気付けるようになって居る。・・・・・・色付きは、全て同じだ(ソファー)


キャバクラ間取り(四)


そして、三つめのソファーは、赤く縞々に白いカーテンで隠されており、カーテンの中ではカーテンのおかげで防音になって居る。・・・・・当然だがカーテンより外の人も防音になって居るので、カーテンの中での話など聞こえ無い。

このカーテン付きの部屋(この話では、部屋と言います)のような場所に入るにはお金が十万位かかる、そこに色々な指名料とかアルコールの注文をすると合計で二十万以上かかる場合がほとんどだ。

だが、それでもこのカーテン付きの部屋を指名する客は多い、その理由は恐らく店側の荒稼ぎのためだ。・・・・・・・そうあのカーテンの中では、性行為が禁止せれていない。

そんな事は誰でも察しがつく、だからそんな事はどうでもいい、なぜならあのカーテン付きの部屋に入る十万円は脱税してる。

し、性行為をして居ることが公になったら駄目だから、カーテンの中には防犯カメラが 付いていない。・・・・なんでも自由だ。


キャバクラ間取り(五)


今回は一転してここのキャバクラに入ったら一番最初に見える、バー飲みの出来る二つの中で、一番広く一番奥のバー飲み場所で最もボーイの人数が多い場所に変わります。

どうして、この広いバー飲み場所にボーイがたくさん居る理由は、客から現金払いの金や脱税して居る金が置いてあるからだ。・・・・それなら2階の花や正美や江角や水葉に任せればいいと思うが、もしその中の誰かがその現金を持って逃げられたら、元も子もない。・・・・・だから、人の多い一階のキャバクラに現金を置いてある。

それだけでは、ない。・・・・・・・あのバー飲みA(広いバー飲み場所はAを付けます)は、ここのキャバクラとここのキャバクラの隣のスナックで出来た路地に出れるドアがある。・・・その理由は、表向きには、ゴミを捨てるため,緊急時のため,キャバ嬢が酔った時に二階の事務所に行って休憩するため,この理由が表に出てる理由だ。・・・・・・でも本当は、客がキャバ嬢をお持ち帰りするためのルートだ、大体のキャバ嬢をお持ち帰りする客はトイレに行ってトイレに隠されたドアからバー飲みAに出る。そしてそこにお持ち帰りするキャバ嬢をボーイ達に用意してもらえば簡単にお持ち帰りが出来る。・・・・・・・・・その行為をするのになんと二十万以上かかる。それなら風俗店に行けばいいが、このキャバクラは他では、見られない女優級のキャバ嬢が大勢居る。・・・・だから、二十万以上を客達は払う。

そのため、路地裏には防犯カメラが付いていない、お持ち帰りしてると気づかれてはダメだからな。

でもバー飲みAには、まだ闇が含まれてる、その一つは、三十センチから四十センチクラスの鋭い包丁が置いてある。・・・・・・何に使うかは、分からない。だがわかる事はある、それは反社会が関係して居る、それがどう関係してるかは分からない。


キャバクラ間取り(六)


そして、もう一つのバー飲み場所、バー飲みB(小さめのバー飲み場所をBを付けます)はバー飲みAと比べると全てにおいて小さい少ない。

でも、バー飲みBは、防犯カメラが付いて居る(バー飲みAには防犯カメラが付いていない)から、下手な真似は出来ない。

特に悪い事をこのバー飲みBではしていない。



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