タイトル[花畑に来てるんだと彼は掲示板で言った]

絶望を超越するもの

タイトル[花畑に来てるんだと彼は掲示板で言った]

[1]気持ちがいいな!


そう彼はとてつもなく雲空の霧の濃い花畑の写真を投稿した。


[3]一人で行ったのか?


[4]この天気は?


[7]霧の向こうからひいばあちゃんが手招きしてそうな様な写真だな


[9]>>4メチャクチャ霧が出てたんだ


そう言って霧だらけの駐車場の写真を投稿した。


[10]>>3もちろん一人じゃなくて彼女と行ったけど

わざわざ彼女と行ったって言ったら

キレる奴らがいるから自分から言うわけないだろ


[11]怒らないでくれよな画像から気持ちよさが

1ミリも感じられなくて馬鹿みたいじゃないですか


[12]折角の彼女とのデートなのにこの天候…スレ主の悲哀を感じますね


[14]なにこの写真終末感感?


[15]霧の中から怪物が出てきそうなんだが?


[16]霧…濃過ぎて異界感出てるんスけど


[17]ブランコで遊んだ


そう言ってブランコに座っている写真を投稿した。


[18]この人面フラミンゴは…?


[19]なんやホラースレかあっ


[21]>>18あーあ見てもうたな、お前のも正気を失ってもらうで


[22]>>18観光地によくあるはーっト型のアーチと考えられる


[23]写真がことごとく終末すぎる


[26]ふうんつまりこれは>>1と彼女の終末を暗示しているということか

はーっ彼女羨ましいのん


[27]楽しかったんだよね


そう言ってブランコに座っている別角度の写真を投稿した。


[31]待てよカフェテラスもあったんだぜ


そう言って誰もいない霧だらけのカフェテラスの写真を投稿した。


[32]◇このスレの目的は…!?


[35]>>31客が一人もいないですけれど?


[37]>>35 店の灯りはついてたからマイ・ペンライ!


そう言って誰もいない霧だらけの

カフェテラスの別角度の写真を投稿した。


[41]霧が無くて天気も良かったらもう少し雰囲気が変わるんだろうけど、
写真から現状読み取れるのはイギリス産のクソ陰鬱なクソドラマのクソ予告編にも似た落ち着かない不穏さだけなんだよね
なんだか怖くない?


[45]あかんやん店の外に出たら 化け物に襲われr


[49]まぁ彼女と一緒なら大概どこでも楽しいんだけれどな!


そう言って彼女を黒く塗りつぶした写真を投稿した。


[53]黒塗りが異形映り込み心霊写真みたいで怖すぎるだろうがえーっ


[56]スレ主と彼女.さんが楽しかったならハッピーハッピーやんケ
しゃあけど…やっぱり異様な光景が気になるわっ


[59]以上が俺と彼女のデートだ


そう言って二人が黒く塗りつぶした写真を投稿した。


[61]1は彼女自慢したいのに濃霧が足を引っ張りすぎてるんだよな


[65]不思議やな、普段だったらあっ彼女マウントとったマジ殺すってなるのに提供される写真がことごとく不気味でツッコミたくなる衝動に駆られるのはなんでや


[66]なんかそういうブログ風ホラーぽいな


[67]なんでことごとく無人なの…?


[68]なんでって…死後の世界に通じてしまったからだろ?


[69]風光明媚で人が少ないなんてデートでは最高のシチュなのに霧一つでここまでイメージが変わるなんて…怪奇的でテリブルだろ


[73]彼女のことを教えてくれないか?




◇◇◇




「なんかこの掲示板の内容に既視感を感じないか?」


「そうかしら?」


「そうなのに文体は一部違った様に感じるが

内容は同じでいや、うん、何だ何を感じているんだ?」


そう言って彼はスマホを凝視し続けた。


「………………………いやお前は俺の彼女なのか?」


「何を言っているのそうに決まっているでしょう?」


「いや俺に彼女なんていないそれにここは前に掲示板で見たことがある

そしてこの掲示板で書かれている会話も少し違うが見たことがある

何だこれは一体何が起きているんだ?、そしてお前は誰なんだ!」


「ここはここじゃないからね」


「じゃあ何処なんだよ!」


「もうとっくにご存知なんだろうここがどこか?」


「ふざけた事を抜かすな」


そうして一人の男は豁サ蠕後?荳也阜繝サ縺上?縺上?繝サ逾槭∴縺ョ蜿幃???縺雁燕縺ッ荳榊ケク縺ォ縺ェ縺」縺溘?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

タイトル[花畑に来てるんだと彼は掲示板で言った] 絶望を超越するもの @qwertyuiop10025252

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ