第36話 知らず知らずの狂気
「というかさ。この自爆で14対3とかいう絶望的な状況になったくない?」
今の自爆、村利すぎて悲しくなってくる。いやぁ…やられたなぁ。
「そうのらねぇ…そろそろ逆転が終わる頃だと思うけどのら。」
うわぁ…久々に味わったわ。1秒1秒がとにかく長い時間。こんなイベントが逃走者の時はなかったからなぁ…
「ん?あと1時間あるぞ。」
氷室さんが現実を突きつけてくる。あのさぁ…それは分かっていても黙っておこうよ…ホント、空気読めないよね。
「ねぇ、ちょっといい?」
「どうしたのら?」
「寝ていい?すっごい眠いんだけど。僕寝てないんだよ。あの脱落者を発表するやつのせいで。」
「あと1じか…」
「おやすみ。」
氷室さんが何かをいいかけていた気がするが、気にせずに寝る。やっと寝れた…
【氷室視点】
こ、こいつ…あと1時間待てっていうのを聞かずに寝やがった…
「仕方ねぇやつだな…【氷鬼】使用。」
氷の壁を周りに建てる。よし。これでもう大丈夫やろ。
「ねぇ、氷室さん。三風さんって、男子のらか?」
突然そんな事を聞いてくる。あぁ?こいつ、三風に気でもあるんか?
「多分…男子じゃねぇか?見た目とか完全に男子だし。だけど、言動とかが女子っぽいところがあるがな。」
「だよね〜男子のらよね〜やっぱり…」
あ、ダメだこいつら。まるでなにもきいていない。
「私ね、三風さんが『好き』なんだのら。なんか、二人でしりとりをして遊んだときとかに出てくる、笑顔がすごい素敵だったのら。あぁ〜。もう好きに使ってほしいのらぁ…あの人になら、どんなに雑に扱われても構わないのらぁ〜、あぁ〜。」
何故かとろけた顔で言う。あー、やばい。歪んだ愛情が漏れ出しとる。相当惹かれたんだろうな。三風に。…、惹かれる要素そんなにあったか?
「な、なぁ、そこまで惹かれる要素あった?」
すると、急に顔が通常に戻り、
「え?何の話のら?何に引かれるのら?」
怖い怖い怖い!え?さっきまで言ってたよね?!歪んだ愛情を曝け出していたよねぇ!?え?三風タイプなん?え?
「どうしたのら…?なんかフリーズしちゃってるけど…」
え?まじで覚えていないの?ネタの線も考えたけど、全然そんなこともなさそうだねぇ!?本当に怖いよ!?
「えーっとね。なんというか…まじで記憶にないんなら言っちゃうよ?記憶があるんだったら今のうちに言っちゃって?」
「え?だから何のことのら?氷の壁を三風さんの周りに立てて、急にそんな事を言われたって、困惑するに決まってるのら。」
あー…記憶にないパターンだ…怖すぎ怖すぎ…ほんとにこういうパターンがいっちゃん怖い。
「いやぁ…あのね、貴女の三風さんに対する愛が暴発していてね…」
そして、さっきの全貌を話したところ、大久保さんは顔を押さえて、
「私は言ってない…言ってないのら…」
とずっと呟いていた。言わんかったほうが良かったんかな…
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「私は言ってない…言ってないのら…」
どうもこんにちは。むぅです。いやぁ…まさか一日で70pvが増える日が来るとは思わなかったですね。いや、先輩にも、「文句言うなら最後まで見ろ!」って言ったから、pvが35増えてる…のは当然じゃないですか。そうしたら、他の優しい人によって、pvが70行けました!良かったです!
以上!
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