第27話 反逆の時
僕たちは三島くんの『傀儡化』を完了させ、皆の和にしれっと混ざる。
「なんで、こんなゲームに巻き込まれたんだろうな。ここに
30を過ぎてそうな男の人がそう大声を上げる。本当にここを完全地帯と思い込んでいるのだろう。まぁ、それも無理はないか…
「そういえば、ここにメンタリストの方とかっているんですか?」
僕はそう聞いてみる。いるんだったらその人から狙えばいいだけだからね。
「兄ちゃん。なんでそんな事を聞くんだい?」
大声を上げていた人が僕に肩を掛けて聞いてくる。この人酔ってるやないか!どこで調達してきたんだよ…
「いや、ちょっと信頼できる人がいたら嬉しいので。ただそれだけですよ。別に出たくないんだったら、出なくても良いですよ。」
煽りつつ、誘導も掛けていく。
「はっはっは!この俺がメンタリストだよ!もし万が一のことがあったら俺の後ろに隠れてな!はっは!」
酔ってる人ぉ!あんたかよ!まぁいいや。割り出せたし…騎士とかは生き残っていてもまぁ…、って感じだし…
「そうですか。なら…」
僕はリストバンドを付ける。
「死んでもらいましょうかね。」
「なっ!お前!メンタリスト使用!じが…」
メンタリストを使おうとしているのを大久保さんが止める。
「ちょっと黙れのら。あ!間違えてタッチしちゃったのら!口タッチしちゃったから話せなくなっちゃったのら!これじゃあメンタリストが発動できないのら!」
酔っている人の口の辺りから、ポロポロと皮膚が崩れ落ちていく。口を手で押さえつけてたからなぁ…
「おい!どうなってんだよ!三島!」
誰かが叫ぶ。だが、その言葉に三島くんは、悔しそうな顔をしながらも、答えなかった。
「よし。あのコンボいくのらよ!」
そう言って大久保さんが水鬼の能力を使って、店内を水浸しにする。
「ねぇ?知ってる?濡れた手で100ボルトの電気を喰らっただけで死ぬんだよ?そして、僕は雷鬼。言いたいことは分かるかな?」
僕はニコッと笑って見せる。他の人たちが何か言っているが、全て聞こえないということにした。
「じゃ、さよなら。」
僕は能力を発動…しようとしたが、急に体が動かなくなる。他の人もそうだったが、ここにいる人の仕業ではない筈…一体誰が?
『おいおい…なんかすごいことになってないか?こいつが寝てるから来てみたら…』
アナウンスから男の人の声がする。誰だ?さっきの女性の人じゃないから、別の人なんだろうけど…
『あー…どうしよ…このままじゃ市民陣営が全滅しちまって面白くないからな…。うーん。そうだ。2時間だけ、鬼陣営と市民陣営入れ替えて、今死んでるやつを全員生き返らせて…あー、おけ。設定終わった。じゃ、あと20分後にこのシステム起動するから。頑張って逃げといて。』
スマホが鳴る。あー…ヘイト買いすぎたかなぁ…
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こんちゃ。作者です。
明日から、用事があるんで。一日一回投稿できるかどうかって感じになります。まぁ。2日に一回は投稿したいと思ってるので、これからもよろしくお願いします。
以上!
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