第24話 4人の運命共同体(と、作者タイム)
「僕、生き残ったときに、【恋人】になったんだ。役職が。で、その役職のことなんだけど、あのGMが言っていたことはかなり端折っていて、恋人の役職の正しい内容は、一つ目、恋人の二人が生き残っていた場合、勝った陣営の横取り勝利となる。
二つ目、片方が死んだらもう一人も死ぬ。
そして、最後、三つ目…」
「ちょっと待ってのら。じゃあ私がこんな身を呈して、ボロボロになった意味がないじゃないかのら!私はつらい思いをしたのらよ!?」
「いや、三つ目の説明を…」
「ねぇ!貴方は私を利用しようとしていたってことだよね?何が協力なんだのら!いい加減にしろのら!」
「だから…三つ目のせつ…」
「なんとか言えのら!悪意があったんだろのら!ねぇ!こた…」
「ちょっと聞いてくれるかな?役職の三つ目の説明を。」
僕は大久保さんの頬を持ってこちらの方に寄せる。次第に彼女の顔が赤くなっていったため、焦って手を離す。
怒らせちゃったかな…いまので。
「な、なな、何のら!何か言いたいことがあるならとっとと言えのら!」
彼女が顔を覆いながら向こうを向いてしまう。怒らせちゃったか…
「恋人の三つ目の説明。それはね…」
僕は誰にも聞かれないように彼女の耳元でささやく。
「なるほどのらね。それじゃあ、助けられない命が出てきちゃうけど…仕方ないのらね…。これのためだったのかのら。」
「絶対に大久保さんは助けるからね。安心してて。」
大久保さんが慌てるように向こうを向く。どうしたのかな?
「そ、そういえば【恋人】のもう一人の人はだれなのかのら?」
向こうを向いたままで聞いてくる。こっち向いてよ〜僕そんなヤバイことした?答えには答えますけど…
「氷室さんですよ。だから、そのグループの4人が誰か一人でも死んだら、連鎖でここ全員死にます。だから、ヤバかったらサポートに入りましょ。」
「…あの女顔のやつのらか。クッソ、よくもさっきは…」
あ…ま、まえ!前!早く顔を上げて!直ぐ側に…
「こめん。聞こえなかった。ちょっともう一回言ってくれる?」
「だから、あの女顔のやつが気に食わないのら。そもそも、あの顔で女じゃないっていうのがおかしいのら。」
しっかり言い終わったあとに、彼女が顔を上げる。
「な、なんでここにいるのら!散らばったはずのら!」
「観測者の通知がここに来ていたからな。それはそうとして、さっきのことは何なのかな?」
にっこにこの笑顔で氷室さんが話しかける。あー…これはまずいですねぇ…
「ひっ…た、助けてのら!」
僕の後ろに隠れる。左手と右手が繋がってるから手の位置が大変なことになってるんですけど…
「おい、楓、そいつをこっちに回せ。」
「あ、はい。」
僕はすぐに大久保さんを差し出す。絶望と怒りが8対2ぐらいで混じった顔でこちらを見てくるが、私は視線を逃がす。
「ふざけるなのら〜!」
二人はその後しっかりと言い合いをしましたとさ。めでたしめでたし!
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作者の心の中タイム
今回から急に唐突に始まった作者の心の中タイム!今回の心の中で考えていたのが、
「しまらんなぁ…」「ネタが無いなぁ…」
の二本立てでした!終わr(((何がしたいねん
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