タイトル[俺たちの人生で見た悲劇たち]

絶望を超越するもの

タイトル[俺たちの人生で見た悲劇たち]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋でお菓子を食いながら話をしていた。


「俺たちの人生で見た悲劇たち!」


そう言って二人は手でリズムを取りながら交互に言い始めた


「中学時代に孕んだ近くの席の女の子が出産したこと」


「高専時代に寮で学生が首吊り自殺してた光景を目撃した」


「自分のクラスの学校の教師が生徒とセックスをしてやめた」


「テスト中にゲロとウンコを同時に出してしまった」


「飛び降りて電車に轢かれる人を見た」


「中学時代のほぼ全ての男クラスメイトが男同士で乱パをしている」


「近所の学習塾の屋上で塾長が大麻を栽培していた」


「ある日兄貴が首吊ってた」


「昔いなくなった父親が何年か前に

腐乱死体で発見されてめちゃくちゃ笑った」


「通ってた予備校にヤクザの流れ弾が飛んできた」


「台風の時に関空の連絡橋に船が

ぶつかった時に関空にいたから閉じ込められたんだ」


「高校の友達が急死したこと」


「親が俺の障害者手当で不倫旅行したこと」


「俺は住んでる賃貸のとなりの家が

何かのトラブルでヤクザに撃たれて殺されました」


「誰かが夜中に全裸で身体中に

マーガリン塗りたくった状態で家に侵入してきた」


「歳の離れた弟が心臓病で腎臓も悪くて長生きできない」


そう自分たちの人生で見た悲劇出来事を話して二人は笑って解散した。

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