タイトル[人間の本性はいつ出る?]

絶望を超越するもの

タイトル[人間の本性はいつ出る?]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋でお菓子を食いながら話をしていた。


「人間の本性は窮地に陥ると出るとはよく聞くが

実際のところ人間の本性はどう言ったところで出るんだ?」


「そうだな窮地に陥ると出てくるものは

それはその人の一面であって本性ではない

鬱病になって自殺した人に本性と言うのか?

普段ごみクズクソ野郎が極限状態だけ

聖人になったら本性がそれって認めるのか?

人間の本性と言われるものが出てくるタイミングは存在しない」


「存在しない?」


「そうだなあらゆる状況で出てくる

その人の在り方はその人の一面に過ぎない

それら全てを統合したものが

世間一般的に言われるものである本性なんだ」


「酒を飲んだ時に出てくるのも一面

権力を握った時に出てくるのも一面

普段の会話の時に出てくるのも一面

窮地に立った時に出てくるのも一面

窮地に立たせた時に出てくるのも一面

店員への態度は時に出てくるのも一面

大金を手に入れた時に出てくるのも一面

絶対的優位になった時に出てくるのも一面だと?」


「その通りだ、そして本性てのはある個人が主観的に

別のある個人に一方的に貼ってるレッテルに過ぎない

そして人の本性とは光である闇である

獣である神である火である定義不可能である」


「光である闇である獣である神である火である定義不可能である?」


「それを言葉にして説明することはできない」


「まあそれは今までの話からそうだろうな」


「ああだがこれだけは言わなければならないから言っておく」


「何だ?」


「人は獣にあらず・人は神にあらず

人は光にして闇・故に火にして定義不可能されど

ここにあらず・ここにあり・故に存在である」


「どうゆうことだ?」


「さあな?」

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