タイトル[創作物でよく勘違いをされていること]

タイトル[創作物でよく勘違いをされていること]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋でお菓子を食いながら話をしていた。

「創作物でよく勘違いをされていることを交互に言って

それが勘違いされていないか或いは言えなくなったら負けな」

「わかった」

「×煉獄は地獄より凄い場所
◯煉獄は天国と地獄の中間的存在」

「×四大・天使・〇四・大天使」

「ラグナロクは別に全員滅びたバッドエンドって訳でもない」

「脱臼はプラーンってならないし
押し込んでも

治らないし
元の位置に嵌り直しても治った訳ではない」

「冒険≠旅・冒険単体に旅の意味は無く・冒険の旅が正しい」

「×七つの大罪はめちゃくちゃ悪い罪


◯七つの大罪は正確には七つの罪源という名前で

これは人間を罪に導く可能性があると見做されてきた

欲望や感情のことを指すもので罪そのものではない」

「×氷は火に弱い
○間違いとまでは言わないが直火で氷は驚くほど溶けない」

「×ケルト神話の太陽神ルーの槍の名前はブリューナク


〇ケルト神話にブリューナクという名前の槍は

登場しない
しかもよく知られているブリューナクの特性自体が

ルーが持っていた複数の槍の特性を掛け合わせたもので

さらに言えばブリューナクという単語はもともと

日本で出版された本で初登場した物なので海外では

そもそもこの名前自体知られていないでもかっこいいから出てきても許す」

「フェンリルはどっちかと言うと火属性」

「真空にしたところで別に物がぶった斬れるなんてことはない」

「戦争犯罪人はA・B・Cの級に分かれているが

別にA>B>Cというわけでもないなのでたまに

A以上の重罪人というニュアンスでS級戦犯とか

言い出す奴はいるがそういうのは存在し得ない」

「黄道十二星座→黄道(太陽の見かけ上の通り道)

上に観測できる12の星座のこと実はへびつかい座も

黄道上にかかっているため十三星座と呼ばれることも

天文学用語

黄道十二宮→黄道を12等分してそれらの領域に

上記の十二星座をそれぞれ当てはめたもの実際に観測された

星座そのものはあんま関係ないのでへびつかい座は含まれない

占星学用語

この二つが割とごっちゃにされてる印象」

「木 > 火 > 水 > 木 > 火……と言う

属性相性はメジャーだが樹木はそう簡単には燃えない」

「✕軍属＝軍に所属する軍人
◯軍属＝軍に雇われてる民間人」

「キューピッドは天使ではなく神」

「破壊神シヴァ
シヴァ神は創造・豊穣・破壊の全てを司る」

「暗殺に見つからずにこっそり殺すという意味はない」

「軍用の火炎放射器は炎で攻撃するわけじゃなく

粘着質の燃料に火が付いたものをぶっかけてじっくり燃やすもの」

「十二神将は実は式神とは関係のない

仏教の守護神たちで・本当は十二天将が正しい」

「四神の青龍は五行でいうところの水を司るということに

されがちだけど実際の青龍は木を司る神


本当の水担当はこれまた木にされがちな玄武だったりする」

「鎖鎌・鎌を投げる武器だと思われるがち」

「アーサー王のフルネームがアーサー・ペンドラゴンだと

思われがち
実際はアーサー王の時代には苗字の文化は無くアーサーだけで

フルネーム・ペンドラゴンはアーサーの父ユーサー（ウーサー）の

称号のようなもので子に引き継がれるものではない」

「輪廻転生・なんか良いシステム面してるが

仏教的にはここから抜け出せなきゃ行けないんだよね」

「よく双子が体内で何かしてたとかあるけど


双子が体内で触れ合える状態は超危険な状態」

「ランスはとんがりコーンみたいな円錐形
スピアは

先端に刃が付いたやつ・ジャベリンは

投げ槍
色んな作品で間違って名付けられてるやつ」

「劣性遺伝子は劣った性質の遺伝子ではない」

「人型の天使は偉そうにしてても本来下級」

「同じ個体の姿が変わるのは進化じゃなくて変態（変身）」

「焼き立てのオーブンから出したてのパンは美味しくない


イーストくさいだけで味気ないだけのものだったりする


少し置いておくと味が落ち着くのでそれを温め直すと

想像しているようなフカフカで美味しいパンになる


焼き菓子とかも同様で生地が焼き上がった

焼き立て状態で食べても美味しくない」

「時間の神クロノス（Χρόνος）と

農耕の神クロノス（Κρόνος）は

どちらもギリシャ神話に登場するが

まったく別の神ゼウスの父親は農耕神の方」

「覇王は如何にも王の中の王という響きの称号だが


実際は覇者の中の王という意味なので王よりは格下の称号になる」

そうして二人の交互に言い合いは続き

夜になったので解散となり引き分けとなった。