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 彼は私の薬指キスを落とすと、自分と私の薬指を赤いリボンで結んだ。

「契約しよう。俺がお前を、何年掛けても幸せにする。永遠には消えはしない愛を贈り続けよう」

「……天使と悪魔の、契約?」

「そういうことだ。ほら、早く」

「分かった、いいよ。でも、一緒に幸せになろうよ。……愛してる」

 私は彼の薄い唇にキスを落とした。

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